これまでの記事で、進化心理学に基づいて以下のことを学びました。
①男性女性それぞれが繁栄するための戦略
男性は「質より量」 女性は「量より質」で異性を選ぶことが分かり、その結果男女それぞれでモテるための戦略は全く異なるものになると述べました。
次に、女性が男性のどのような要素に惹かれるのかを進化心理学の知見を使って紹介しました。
更に男女の生殖における戦略の違いから「実際の恋愛市場でどのようなことが起こっているか」を簡単な数理モデルを使って解説しました。
ここまで読んだ読者は、恋愛の厳しさを俯瞰した目で感じ取り不安に思っているかもしれません。そして、男性と女性の戦略の違い 女性は男性の何に惹かれるかについて深い理解を得たはずです。
なんとなく外見とか、メンタルとかを鍛えればモテるんだろうな ってわかったけど
実際どうやればこれらを鍛えることができるのさ。
よし ここからは「女性が男性の何に惹かれるか」再確認してそれらを引き上げる科学的な戦略について解説しよう。
自分の中で、何を鍛えればいいか 何を改善すればいいかが見えてきたはずです。しかし、これらのことは当てずっぽうに行っても成果は出ません。
東進ハイスクールの現代文講師で、今や売れっ子タレントの林修先生は言います。
「努力は裏切らない」は不正確だ。
https://youtu.be/bPuPsA6c9Vk
「正しい場所」で「正しい方法」で「十分な量為された努力」は裏切らない。
例え闇雲に努力をしたとしても、それが成果を得るために必要な要素でないとしたら その努力は残念ですが全て無意味です。
まさしく、闇に漂う雲を掴もうとするような無謀さです。
よってここからは、モテるために努力すべき「正しい場所」を紹介し、「正しい方法」で努力できるように科学的な知見に基づいて 戦略と方法論を紹介していきたいと思います。
これまで原始時代の女性の生活に焦点を当て、どのような脅威に女性はさらされてきたのか考えてきました。
更に、それらの脅威から守ってくれる男性と交配した女性は自分の遺伝子を後世に伝えやすく、脅威から守ってくれない男性と交配した女性は淘汰されてしまったと言うことも考えてきました。
以上から、男性が女性からモテるための戦略は
「格上で肉体的にも健康な男性」
と言う像を目指すことになります。
ここから先は、この理想の男性像を分解して どのような戦略を取ればよいか考えてみよう。
進化心理学に基づく モテるために正しい戦略
繰り返しになりますが、ここまで「どのような要素に女性は惹かれるのか」を進化心理学に基づく視点から解説してきました。
ここまで読んでくれた読者であれば、なんとなく自分のとるべき戦略がわかってくるかもしれません。
とりあえず、運動して睡眠に気を使っておけばそれでいいんでしょ?
結論から言うと部分的に正しいが、そこで戦略を立てないと上手くいかないだろう。
ここからは、科学的に正しい戦略を提示していこうと思う。
男性がモテるための戦略① : 質 <<< 量
結論から言うと、あらゆる手を使って出会いの総数を増やし経験値を上げてください。
その中で少しでも気になる人がいたら(好きでなくても)さっさとデートの約束を取り付けてください。
それって、、
流石に女性に失礼じゃ。。、
女性がお前に今までどんな態度を取ってきたか思い出せ。
全く気にする必要がない。
イケメン陽キャは勝手に女性が寄ってきて会話や立ち振る舞いを無意識レベルで学んでいます。
あなたが非モテなら、とにかく数を稼いで自分の経験値を上げてください。
その過程で最初は好きじゃなかったけど後から好きになったら交際してしまって構いません。好きになれなかったらバイバイして次の女性にアプローチです。
間違えても、経験値を積んでいない状態で目の前に現れた好きな人に本気出すのはやめてください。普通にキモいと思われて心に大ダメージを追って終了です。
2008年の研究を紹介します。女子大生を対象にある行動がハラスメントになるかどうか判断してもらいました。その結果、外見的魅力と社会的地位は ハラスメントと感じるかどうかの予測因子として機能することが判明しました。
Results indicated that attractiveness, high social status, and attitudinal beliefs about sexual harassment were all predictive of tolerance for sexual harassment, providing preliminary support for the validity of this paradigm.
Tolerance of sexual harassment: a laboratory paradigm
換言すれば、あなたが女性に対しておこなったアプローチが成功するかは あなたの魅力次第ということです。
経験値を積んでいない状態で現れた好きな女性にアプローチをすることはハラスメントだ。
だからこそ、何かしらで経験値を積んでおかないとキモい状態を突破できず終了だ。
うわあああ
キモいからキモい と言うトートロジー
おそらく多くの人にとって
「最初に経験値を貯める」
作業がそもそも苦痛でしょう。
あなたに魅力がない状態で、好きでもない(ちょっと気になっているだけ)女性にアプローチすることがどれだけストレスか は想像に難くありません。
ですが、そこで経験値を貯めないとラスボス(本当に好きな人)が現れたときに間違いなくやられてしまいます。
あなたは非モテです。そして、だからこそ行動できずそのままズルズルと年齢を重ね、本当に好きな人が現れてキモいアプローチをしてまた女性に困る。そして非モテに元通り。
この「非モテ だから 非モテ」と言う論理ループを「トートロジー」と言います。この状態を脱しないと結果はいつまで経っても厳しいままでしょう。
この論理ループから抜け出すには、さっさと適当な女性を
「私は非モテではないですが?」
と言う顔をして口説くしかありません。
口説きのテクニックは別で紹介するとして、重要なのは女性の認知は狂っているのであなたが堂々と振る舞えば非モテに見えないと言うことです。
男性がモテるための戦略② : 格上感
男性は女性に対して、格上で余裕のある振る舞いを見せなければなりません。女性が欲しいのは、自分を守ってくれる 優秀な男性の遺伝子です。
よって、どのような振る舞いが格上の人間の振る舞いであるかを理解し実践しなければなりません。
この「格上感の演出方法」は科学的に判明している。
それをひたすら実践すれば問題なく演出できるようになるはずだ。
①弱者シグナルの改善
そもそもあなたが女性の前でオドオドした弱者男性チー牛感満載の振る舞いをしていたら、間違いなく
「こいつの精子は要らない。臭そう」
と思われて終了でしょう。
よって、あなたは格上の行動を理解し実践しなければならないのです。
そのためには、思いつく限りの弱者男性チー牛シグナルを消去するしかないでしょう。
あなたの外見は、内面の一形態です。もしあなたのメンタルが弱者そのものなら、上記の「弱者男性・チー牛シグナル」の消去も困難でしょう。
だとしたら同時にメンタルヘルスも整えなければならないのです。
②メンタル改善
メンタルに不安がある方は直ちに改善すべきです。
メンヘラ傾向(心理学的には「神経症的傾向」と言います)は女性を不安にさせるばかりか、育児放棄などの現実的な問題に女性を直面させることになるからです。当然、何かに怯えているような男性を格上だと判断する女性は存在しません。
更に、神経症的傾向は遺伝することが判明しています。
よってまず初めに改善すべきはメンタルなのです。
メンタルの改善に必要な介入は科学的に判明しています。以下の記事を参考にして頂けると、すぐに取り組めるかなと思います。
更に、マインドフル瞑想はメンタル改善にも効果的です。更にマインドフルな人はモテることが科学的にも判明しています。
よって、瞑想を毎日の習慣に取り入れることも視野に入れてみるといいかと思います。
ここまでで「神経症的傾向」と言う表現が出てきましたが、これは科学的に使われる性格特性5つのうちの一つです。
この後も「誠実性」「外交性」と言う性格特性が出てきます。これらについて学習することは、教養としてもいいことだと思いますし 残りの部分を読む際に参考になるかと思います。
③格上の行動を取る
人間が格上の人間と対峙した場合、格下の人間と対峙した場合 それぞれでどのような振る舞いをするか科学的に判明しています。
中には、横暴な態度に見えるものも存在し とても対女性に使える代物ではありませんが参考にはなるでしょう。
例えば直立姿勢は直接的にあなたの優位性を披露するシグナルになります。
1982年の研究を紹介します。ヒトの社会的成功は直立姿勢に反映されることがわかりました。
In the present study, success by human subjects in various situations was found to be reflected by erect posture.
Erectness of posture as an indicator of dominance or success in humans
本研究では具体的に
①小学校低学年から仲間から「支配的」であると認識された男子は、高校生になると直立姿勢になる
②集団内で成功したと仲間から判定された高校生は直立姿勢になる
③姿勢の直立性は大学受験の成績と関連があり、成績が上がると直立性が変化する
ことを
④会話力
自分に自信のない人間は、自分を凄いと見せるために経歴や実績をアピールします。これは典型的な格下の人間が格上の人間に対して行う話術です。
自分に自信がある人間は、どのように自己開示していくのかが 科学的に判明しています。最高の自己開示を行い、相手が興味を持ち始めてから実績や経歴を話せば良いのです。
これらについて話す前に相手が離れてしまったとしたら、それはあなたの魅力不足です。
更に、余裕がある人間は 自分の話ではなく相手の話に興味を持つものです。以上から 最高の質問力と傾聴テクニックを学ぶ必要があります。
これは、FBIの交渉人の会話スキルが大変参考になりますので ぜひ実践してみてください。
④動物的強さ
肉体を磨いていて、身体がある程度大きくなってくると 人間は動物的な「肉体的強さ」を獲得します。これが生物の本能に「こいつは格上だ」と言う印象を与えるはずです。
我々も、目の前に明らかに強そうなデカい身体を持った人間が立っていたら避けて通るはずです。そこまでの強さは不要かもしれませんが、実際に鍛えることで生物の本能に訴えかけることができるのです。
ここについての戦略は、次の「ボディガード特性」に解説を譲ろうと思う。
男性がモテるための戦略② : 健康な人感 / ボディガード特性
女性は身体の弱さゆえ、自分を物理的に守ってくれそうな強さを持つ男性に強烈に惹かれます。更に男性が健康であれば 女性を守ってくれるだけでなく、子供も健康な状態で生まれてくる可能性が高いです。
以上から、実際に健康であることと「健康っぽく見える」の両方をシグナリングすることは有効でしょう。
①テストステロン増加戦略
自分の男性としての格を上げるために、肉体的な強さを獲得することは極めて重要です。よって肉体を鍛え上げ、物理的な強さを獲得することは極めて重要です。
男性の肉体的強さを上げることと、男性ホルモンの一種である「テストステロン」を上昇させることはイコールです。
よってテストステロンについて理解し、それらを向上させるための戦略を取らなければなりません。
テストステロンを上昇させるための科学的な戦略は判明しています。これらを駆使して 毎日の習慣に取り入れてみてください。
肉体的強さは、健康の強力なシグナリングになります。自分の肉体を管理し高めている男性は、健康だし 強力な意志力を有していると考えられます。
「強力な意志力を有し、それを実行する」性格特性を、心理学の世界では「誠実性」と言います。誠実性が高い人間は、男女問わず人生が幸福になることが科学的にも判明している強力な性格特性です。
こちらの解説は、後半の「性格改造 セカンド・ネイチャー」に譲るとしましょう。
確かに身体が鍛え上げられている人は皆食事も徹底して健康なイメージがあるよな。
あぁ。だからこそ、すぐにテストステロン増加戦略に着手する必要があるんだ。
ちなみに、肉体的な充実は「外見の魅力のうちの70%を占める」ことが科学的に判明しています。更に、どのような肉体が女性に刺さるのかも科学的に判明しています。
寄って我々は、テストステロン向上戦略の中で 女性に刺さる肉体を作り上げる努力をしていけば良いことになります。
テストステロン向上戦略の中に筋トレが入っていますが、上記の記事を参考に「とりあえずどこの部位を鍛えれば良いか」が分かるので その部位のトレーニングに全振りするといいかと思います。
②外見の改善
また、健康だと異性にアピールするシグナリングに「外見」があります。
外見が優れている男性は、女性から見て健康であると判断されます。なぜなら、外見は内面を反映しているばかりでなく、優れた遺伝特性を持っているという分かりやすいシグナリングになるからです。
出た〜。
「但しイケメンに限る」
ってやつ
確かにイケメンはモテにおいて有利かもしれないが、減点方式で女性から採点されることも頭に入れてほしい。
我々は科学的に正しい戦略で外見を磨いて加点方式で採点してもらえるようにするんだ。
人間の印象は出会ってすぐに形成されますが、この初手の印象を科学的に操作する手法が存在します。人間のバイアス(眼鏡かけている人は頭がいいに違いない といった類のもの)を逆手にとって、自分の外見に対して良い印象を抱いてもらう手法が存在します。
また、綺麗な肌は自分の印象を大きく向上させることがわかっています。さらに後天的な努力でどうにかなるため、メイクや美容整形ができない場合 唯一外観に対して男性が介入できる部分になります。
スキンケアはコンプレックス産業の一種でもあり、日々訳のわからないスキンケアグッズが販売されています。しかし、科学的にはどのようなスキンケアの手法が正しいのか判明しています。
寄って、スキンケアの科学を理解し実生活に反映させる必要があります。
アメリカの皮膚科学会が発表したスキンケアの方法を理解し、実生活に落とし込んでいくことが重要なのです。
印象操作の心理学を駆使して「自分の外見的な特徴を向上させる手法」を学び、男性が唯一介入できるスキンケアで外見の底上げを図る戦略をとれば加点のための戦略としては十分だ。
ん?外見の減点要素を無くす戦略もあるの?
人間の外見的魅力は、寝不足である場合40%低下することが判明しています。よって睡眠の科学的手法を学び実生活に取り入れることは極めて重要なのです。
男性がモテるための戦略③ : 性格改造 セカンドネイチャー
セカンドネイチャーとは、直訳で「第二の天性」と言う意味です。
人間の性格は変わらないと考えらえがちですが、実は簡単に変えることができることが科学的に判明しています。
このように望ましい性格特性を後天的に手に入れる手法を我々は実践していく必要があるのです。
また、モテるために必要な性格はなんなのかを理解しておく必要があるかもしれません。それは「誠実さ 優しさ ユーモア」です。
モテる性格① : 誠実さ / 優しさ ← 要注意
女性は、男性に安心感を求めます。自分に暴力を振らず 草原でマンモスを狩るために努力を惜しまず 家族を守るために尽くしてくれるような男性像です。
それは、心理学的には「誠実性」と呼ばれるような性格特性です。
寄って、自分の性格特性において「誠実性」を高める訓練を積む必要があります。
誠実性の遺伝割合は38%であることが科学的に判明しています。よって、人生を大きく好転させる性格特性であるにも関わらず、後天的に改造が可能な性格特性なのです。
待って。優しく女の子に尽くしてあげても一向にモテない僕はなんなの??
それにも進化心理学的に理由がある。こちらにも触れておこう。
ここで注意なのは、格下の男性の優しさはキモいと女性に映ると言うことです。
性行為をするために哀願してくる格下の男性のアプローチは、女性から見ても恐怖の塊でしかありません。しかも、格下の男性は得手して「自分や家族を守る肉体的強さがない」「他の異性に見向きもされないから自分に付き纏ってくる」といったキモさが全身から出てしまっています。
つまり、格下の優しさがキモいのは そこに安心感が感じられないからなのです。
以上から、肉体的な特性と「神経症的傾向」の改善を行って、自分が相手の女性より格上であることを先にシグナリングしなければならないのです。
その上で「誠実さ / 優しさ」を向けられた女性は、安心感を覚えるのです。
モテる性格② : ユーモア(知性)
我々人間が狩猟採取をしていた時代、常に人生には不安や恐怖が付き纏っていました。そこで女性が男性に求めるのは、危機的状況でさえも笑い飛ばせるような 慈愛に満ちたユーモアでした。
更に人間は他の動物とは異なり、大人になっても遊びの要素に熱中する特性があります。これは、子供の知的好奇心を満たす 知的な父親像の強烈なシグナリングです。
以上から、我々は「学校のお勉強」ではなく 女性に安心感を提供できるような知性を有していることが重要になります。
ユーモアのセンスは、科学的にも「後天的に習得可能な知性」であることがわかっています。よって、このような知性を身につけるための訓練を行う必要があるでしょう。
更に、脳に知性が宿っていても それを会話の中で相手にシグナリングできなければ無意味です。これも、どのように会話の中で知性をシグナリングすれば良いのか 科学的に判明しています。
如何でしたか?
これまで、進化心理学に基づいた「モテるための特性と 身につけるための科学的戦略」を紹介してきました。
非常に学ぶこと / 実行することが多いですが、これらがあなたの人生をよりよくしてくれるはずです。
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