【論文】一日の質を左右する モーニングルーティンの科学と実践

一日の質を高める モーニングルーティンのサイエンス 健康

毎日ダラダラ起きて、ぼーっとした朝を過ごし なんとなく学校や職場に行って、何も生産せずウンコ製造マシーンとして一日を終える。

そんなハリのない毎日、なんか嫌だな と思いつつもついついダラダラしてしまう。そんな経験誰だってありますよね。

クソニートくん
クソニートくん

朝起きるのダルいし、なんなら別にやることもないんだよね。

Murasaki
Murasaki

もしかしたら、朝やることを決めるだけでウンコ製造マシーンから脱却できるかもしれないぞ。

確かに、朝から勉強!とかもいいかもしれませんが 勉強以前に起きることが辛いから何にもやる苦が起きないんですよね笑

ですが、何の目的もなく起きるのではなく「やることを決めてしまって起きる」を徹底したらどうでしょうか。
やることが決まっているので、特にすることもなく 時間だけぼーっとすぎていく朝は回避できるかもしれません。

結果として
一日にハリが出て生産的な一日を送ることに繋がる
かもしれません。

そこで今回は、全人類 朝にやってほしいことの科学… と題しまして 最強のモーニングルーティンを科学的に解説していきたいと思います。

最強のモーニングルーティン

起床

ここからは、一日の生産性を爆上げしてくれそうな科学的根拠のあるモーニングルーティンを紹介していきます。

これらを実践すれば、きっとあなたの人生が大きく動き出すはずです。

クソニートくん
クソニートくん

待て待てw 10個もあるのかwww
できるわけねーだろ

Murasaki
Murasaki

安心してくれ。
この中から自分に合うものだけピックアップしてくれればそれでいい。
全部やってたらモーニングルーティンだけで午前中が終わってしまう。

これから紹介するものの中には、手軽に実践できるものから 少し覚悟を決めないとできないものもあります。
今回はMurasaki的優先順位の高いものから順に紹介していきますが ぜひご自身の体調や挑戦してみたいことを考慮して実施してみるといいでしょう。

眠い脳みそを起動する朝ルーティン

眠くてぼーっとしている男性

朝ついダラダラしてしまい、頭もろくに動いていない状況で時間だけが過ぎていく… こんな状況に立たされてしまう理由はシンプルで
脳みそがフル回転には程遠く 起動していないから
です。

陸上自衛隊は朝ラッパの音と共に叩き起こされ、いきなり身体の電源をフル回転させられますが 一般人の我々で同じことをできるのは皆無でしょう。

クソニートくん
クソニートくん

確かに、朝ぼーっとしてそのまま昼 ってありがちな状況だよね。

Murasaki
Murasaki

ここに「身体を叩き起こして脳の電源を100%オンにする」ルーティンを加えたらどうだ?

よって我々は身体を叩き起こすルーティンを実施し、起きたらすぐに活動的になれるような行動を習慣化するべきです。

科学的にはどのような習慣が脳の電源オンに寄与しているのでしょうか。

コールドシャワー 寒冷曝露

シャワー

朝起きてすぐ冷たい水を浴びるのは、あなたの身体を100%起動した状態に引き上げてくれるでしょう。

眠くてぼーっとした身体に冷たい水を浴びせることで、一気にあなたは戦闘モードに切り替わるはずです。

クソニートくん
クソニートくん

いきなり冷水ぶっかけるのか。
キッツイな。

Murasaki
Murasaki

サウナで水風呂に入る習慣がある人にとってはそこまで苦じゃないはずだ。

このコールドシャワーですが、さまざまな研究がその効果を支持しています。

まずコールドシャワーは身体の免疫機能を向上させることに貢献するようです。

2016年の研究を紹介します。寒冷曝露は身体を叩き起こし 結果として仕事の病欠が29%減少することが判明しました。

79% of participants in the interventions groups completed the 30 consecutive days protocol. A negative binomial regression model showed a 29% reduction in sickness absence for (hot-to-) cold shower regimen compared to the control group (incident rate ratio: 0.71, P = 0.003). For illness days there was no significant group effect.

The Effect of Cold Showering on Health and Work: A Randomized Controlled Trial

この実験は 2015年1月から3月にかけて、重篤な合併症がなく、日常的に冷たいシャワーを浴びた経験がない18歳から65歳までの3018人の参加者を
①連続30日間、30秒、60秒、90秒の(温冷)シャワーを浴びる群
②対照群
に無作為に割り付けたランダム比較実験です。

その後、介入群では60日間、自分の判断で冷たいシャワーを浴び 結果を報告してもらい解析を行いました。

Murasaki
Murasaki

目も覚めるし身体も頑丈になるし、いいことづくめだろ?

クソニートくん
クソニートくん

だとしても、朝からやりたくね〜

他にも、ダイエット効果が期待されていたり

メンタルヘルスが向上したり、二型糖尿病のリスクを下げたりと 素晴らしい成果が確認されているので ぜひ試してみてください!

クソニートくん
クソニートくん

確かにコールドシャワー良さそうだけど、積極的にやる気にならんな…

Murasaki
Murasaki

寝起きと同時にシャワー浴びるのではなく、少し脳を起動させてからシャワーを浴びるのがいいかもな。

読者の中には、寝起きすぐにシャワーを浴びることに抵抗感がある人も多いのではないでしょうか。

ですが以下のルーティンを先に挟み込めばコールドシャワーに対する抵抗感も大きく低減するかもしれません。

朝散歩

自然の中で伸びをする女性

先ほどコールドシャワーを紹介しました。繰り返しますが、寝起きと同時に冷たい水を浴びれる人がどれくらいいるでしょうか?

よって少しでも達成率を上げるために
起きたら寝巻きのまま外に出て散歩
を強くおすすめします。

クソニートくん
クソニートくん

なんで寝巻きのまま散歩なの?

Murasaki
Murasaki

散歩すればうっすら汗をかくし寝巻きを洗濯に出したくなるだろ?
それと同時にシャワーを浴びれば完璧な流れじゃないか?

朝起きて外気と日光を浴び、帰宅したらその寝巻きを洗濯機にぶち込んでシャワーをサッと浴びる。
…完璧です。完璧すぎる!!!

2019年の研究を紹介します。白い光は一般に「赤青緑の三色の合成」ですが、太陽光のように「青強めの三色の合成光」は眠気の改善に効果があることが確認されました。

The decline of melatonin levels was significantly greater after the exposure to blue-enriched white light. Exposure to blue-enriched white light significantly improved subjective perception of alertness, mood, and visual comfort. With regard to cortisol, we did not find a significant difference in the cortisol decrement between the two light conditions.

Awakening effects of blue-enriched morning light exposure on university students’ physiological and subjective responses

実験では、15人の大学生を、教室や講義室で推奨される照度レベル(500ルクス)で、暖色強化系(3,500K)と青色強化系(6,500K)の両方の白色光に朝1時間暴露させました。

その後概日系の古典的マーカー(メラトニンとコルチゾール)と、眠気、気分、視覚的快適性の主観的知覚を比較し調べられました。

以下は太陽光のスペクトルの分布です。見て頂くと分かるように、太陽光は青色側の光が 赤色側と比較して多く含まれていることがわかります。

今回の実験は、太陽光のような青多目の白色光(黒体輻射)が人間の覚醒と関連していることを示唆しています。

ここでは覚醒だけに焦点を当てましたが、朝散歩で軽い有酸素運動を行うことが 他にもいい影響をあなたに齎しそうです。

2014年の研究を紹介します。適切な時間に適切な長さ太陽光に当たっているかどうかは、bmiのばらつきの34.7%を説明する独立予測因子であることが判明しました。

MLiT500 was positively correlated with BMI (r = 0.51, p<0.001), and midpoint of sleep (r = 0.47, p<0.01). In a multivariable linear regression model including MLiT500 and midpoint of sleep, MLiT500 was a significant predictor of BMI (B = 1.26 SE = 0.34, β = 0.53 p = 0.001, r 2 Δ = 0.22). Adjusting for covariates, MLiT500 remained an independent predictor of BMI (B = 1.28 SE = 0.36, β = 0.54, p = 0.002, r 2 Δ = 0.20). The full model accounted for 34.7% of the variance in BMI (p = 0.01).

Timing and Intensity of Light Correlate with Body Weight in Adults

実験の参加者は54名(男性26名、平均年齢30.6歳、SD=11.7歳)で、7日間 手首アクチグラフ(Actiwatch-L)を用いて、光量、睡眠中間点、睡眠時間を測定しました。
BMIは自己申告の身長と体重から、摂取カロリーは7日間の食事記録から求めました。
各参加者について、光と活動のデータを2分エポックで出力し、5点(10分)移動平均を用いて平滑化し、24時間にわたって集計しました。
500ルクス以上の平均光タイミング(MLiT500)は、500ルクス以上のすべての集計データポイントの平均時計時間として定義されました。

Murasaki
Murasaki

朝起きて散歩するだけで覚醒し、しかも痩せる という衝撃の結果だ。

クソニートくん
クソニートくん

太陽光に当たるだけで痩せやすくなるのはすごいね。

このように、朝の散歩はあなたの一日のスタートを最高のものにしてくれるでしょう。

もし、朝散歩程度の運動ではなく もっと高みを目指したい方は、以下のようなものをルーティンに組み込んでみてはいかがでしょうか。

HIIT

全力ダッシュする女性

世界で最も効率的な運動をご存知でしょうか。
たった4分間しか動かないのに、凄まじい効率で脂肪が燃え 運動が終わった後も効果が持続し

この運動の名前をHIIT(High Intensity Interval Training : 高強度インターバルトレーニング)と言います。

Murasaki
Murasaki

HIITのメリットや効果については以下の記事を参考にしてくれ。

2023年の研究を紹介します。高強度な有酸素運動は午後よりも午前の方がやや効果が高いことが判明しました。

例えば午前中の運動の方が午後の運動に比べて 心体謝リスク因子の改善効果が高く

In summary, high-intensity aerobic exercise training in the morning in comparison to training in the afternoon is somewhat more efficient at reducing cardiometabolic risk factors (i.e. systolic blood pressure and insulin sensitivity).

Efficacy of morning versus afternoon aerobic exercise training on reducing metabolic syndrome components: A randomized controlled trial

心肺および代謝フィットネス、体組成、平均動脈圧・収縮期血圧とインスリン抵抗性がさらに改善しました。

Supervised aerobic exercise for 16 weeks (morning and afternoon), without dietary restriction, improved cardiorespiratory and metabolic fitness, body composition and mean arterial pressure compared to a non-exercise control group. However, training in the morning, without changes in exercise dose or intensity, reduced systolic blood pressure and insulin resistance further compared to when training in the afternoon.

Efficacy of morning versus afternoon aerobic exercise training on reducing metabolic syndrome components: A randomized controlled trial

一日の生産性を爆アゲするモーニングルーティン

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