【論文】女性は感情的で論理的思考が苦手なのか

女心の本丸か 感情的な女性のサイエンス 心理学

男女の人間関係のいざこざで度々話題に上がる言説があります。

それは
「男性は論理的 女性は感情的なので、議論が噛み合わないのは当然」
というものです。

クソニートくん
クソニートくん

聞いたことある!
なんとなくわからんでもないけど。。。、

Murasaki
Murasaki

これが事実かどうか、決着をつけよう。

確かに、自分の人生経験でも
「女子はキャンキャン五月蝿いから放っておこう…」
となったこともある一方で
「男は衝動的でバカだなー笑」
と思うこともあります。

つまり、女性は感情的 というのは正しくないような気もします。

そこで今回は、女心の科学 と題しまして「女性は感情的なのかどうか」を学術論文交えて解説していきたいと思います!

女性は感情的か?

泣く女性

科学的にはほぼ答えは出ている状態で、女性は男性と比して感情的であるようです。

客観的な研究結果がそれらを支持しているので、いくつかの観点で解説してみようと思います。

クソニートくん
クソニートくん

いくつかの観点ってたとえば?

Murasaki
Murasaki

行動や生理学 解剖学の研究を紹介しようと思う。

女性が感情的である根拠① : 女性のぴぇん

Twitter(もといX)では、度々女性がぴぇんしている姿を観測することがあります。男性もぴぇんしちゃうことがありますが、客観的な研究ではやはり女性の方がぴぇんしてしまっているようです。

2010年の研究を紹介します。文化圏や国によらず、男性より女性の方がぴぇんすることが判明しました。回帰分析により男らしさ-女らしさ、国民所得、羞恥心がぴぇんの予測因子として機能することを発見しました。

研究では、男性性-女性性とぴぇんの間に負の相関があるという仮説、文化圏やリベラル志向が泣く頻度と関連しているという仮説のもと検証されました。

Although bivariate associations yielded inconsistent results, in a regression analysis Masculinity-Femininity, national income, shame, and crying frequency emerged as significant predictors of mood change, all in the anticipated direction.

Crying and mood change: A cross-cultural study

この研究は30カ国の学生の自己申告データを基に解析されました。(男子学生1680名、女子学生2323名)

更に2001年の研究では、民族や社会経済的地位は、ぴぇんする回数とは有意に関連せず ぴぇんの性差は保たれたままであることが判明しました。

Neither ethnicity nor socioeconomic status was significantly related to any of the variables examined. It may be that crying has not been significantly affected by changing gender role expectations in the last 15 years.

For Crying Out Loud—The Differences Persist into the ’90s

研究では性別と泣き声の関係を15年間にわたり調査し、1996年のサンプルは523人の大学生(女性293人、男性230人)でした。サンプルの40%がアジア系、32%がアングロ系、19%がヒスパニック系、7%がアフリカ系アメリカ人でした。

これらの研究結果は、文化や社会背景等に関係なく女性はぴぇんすることを示しています。

クソニートくん
クソニートくん

まぁ、納得の結果ではあるな。

Murasaki
Murasaki

次に、女性がどんなぴぇんするかも考えてみよう。

女性のぴぇんは、男性とは明らかに異なります。

1996年の研究を紹介します。女性のぴぇんは男性より激しく、特に他者からの批判 怒り 仕事上の問題を含む場合に顕著であることがわかりました。

Women cried more often and for longer and with more intensity than men.The sex difference was especially marked for situations involving criticism from others, anger, or problems with work, where men were particularly unlikely to cry, and least for those situations Darwin described as involving tender feelings.

Crying, weeping or tearfulness in British and Israeli adults

研究ではイギリスとイスラエルの参加者(20~42歳、N=448)が、泣き声に関する質問に答え その結果を解析することで調べられました。

この研究結果は、涙の原因を説明するものとなっています。

では、ぴぇんする頻度はどうでしょうか。

2009年の研究を紹介します。13歳以降男女の泣く頻度に性差が現れ始め、男性は泣く頻度年に6 ~ 17回と低下する一方 女性は30~64回でした。また、泣く時間も男性は2~4分 女性は6分、泣き声が嗚咽に変わるのは、女性の65%だが、男性では6%に過ぎないことが判明しました。

Bis zum 13. Lebensjahr weinen Jungen und Mädchen etwa gleich häufig. Später ändert sich das Bild: Männer weinen 6- bis 17-mal pro Jahr, Frauen 30- bis 64-mal. Männer lassen zwei bis vier Minuten lang die Tränen kullern, Frauen dagegen sechs Minuten. Weinen geht bei 65 Prozent der Frauen in Schluchzen über, aber nur bei sechs Prozent der Männer.

DOG: Frauen und Männer weinen anders – Emotionale Tränen bleiben ein Rätsel

このように、男女でなく理由に性差があり しかもその頻度は13歳以降顕著に諭して現れることがわかりました。

更に、女性は他者を操作する戦術としてぴぇんを活用していることも指摘されています。

1987年の研究を紹介します。女性は男性と比して「ケアしてもらうまで泣く」という行動をとる頻度が多いことが判明しました。

T tests for sex differences were conducted for each of the 35 acts of manipulation for each of the four instruments. Although significant sex differences occasionally emerged for a given instrument, only one act showed significant sex differ- ences across more than one data source. For example, the item “He or she whines until I do it” showed greater female than male performance frequencies for the observer data source in the instigation condition, t(90) = 2.82, p < .006.

Tactics of Manipulation

これはいくつも存在する対人操作の手法のパターンを調べた研究で、その性差を調べた結果になります。

Murasaki
Murasaki

客観的な研究では、女性は直接的ではなく間接的な方法で対人操作し競争を行うようだ。

クソニートくん
クソニートくん

どっかで見たことあるぞ。。、

男性は直接的な競争をしますが、女性は間接的な方法で(しかも自分が有利な場合のみ)競争することが知られています。

女性の社会的な競争戦略についての研究をまとめた記事は以下。

ちなみに本題からずれますが、女性優位の職場で無意味な謎ルールが多いのは 女性の間接的競争戦略の典型例です。

これまで「泣く」という行動に焦点を当てて紹介してきましたが、ここからは別の視点で女性が感情的であることを解説していきたいと思います。

女性が感情的である根拠② : 解剖学的説明

人体

男性と女性の身体が異なるのは明らかです。どうやら解剖学的な説明では、そもそも女性は感情を面に発散しやすいような身体になっているようです。

2014年の研究を紹介します。男性被験者女性被験者にストレスのかかるシーンを想像させるワークを行い反応を調べた結果、男性は怒りの感情がすぐに消えたもののストレスホルモンであるコルチゾールが増加したままでした。一方女性は怒りの感情が男性より長く持続したものの、コルチゾールの変化はほとんどありませんでした。

Following recall of a conflict involving direct aggression and role-playing a reaction to it, compared with men, women reported their anger would dissipate less quickly and they would take longer to reconcile. Women also exhibited increased heart rate, but little change in cortisol, whereas men exhibited little change in heart rate but increased cortisol production.

Human Males Appear More Prepared Than Females to Resolve Conflicts with Same-Sex Peers

男性は怒りの感情を隠したものの、ストレスがかかっている状態でした。一方で女性はコルチゾールの変化が少なかったため、怒りの感情を長く顕にすることでストレスを抑えているという結果でした。

Murasaki
Murasaki

これは女性が感情的である機能を遺伝子レベルで実装している証拠だ。

クソニートくん
クソニートくん

そもそも身体の仕組みがそうなっているのね。

更に、涙腺の構造にも性差があることが知られています。

女性が感情的である根拠③ : 心理学的説明

私のブログで何度も指摘してきましたが、女性にはあらゆる点で(男性と比較して)好意的に解釈される心理バイアスがあります。

その結果として女性は多少のわがままな行為も許されるので、男性と比較して「組織性人格障害」「依存性人格障害」の割合が高くなります。

1983年の研究を紹介します。組織性人格障害と依存性人格障害は女性に多く、反社会性人格障害は男性に多いことが判明しました。

To test Kaplan’s hypothesis, the sex ratios of all of the DSM-III Axis II personality disorders were determined in 2 samples of 2,712 and 531 patients. Histrionic and dependent personality disorders were more commonly diagnosed in females, and antisocial personality disorder was more commonly diagnosed in males. 

An empirical study of the issue of sex bias in the diagnostic criteria of DSM-III Axis II Personality Disorders.
Murasaki
Murasaki

この傾向は、若い女性ほど顕著で加齢に従って寛解していくようだ。

女性のパーソナリティ障害は、若い女性ほど多く 加齢に伴って減少しますが これは
「若いうちは性的魅力でなんとかなってしまったが、徐々に神通力が弱まり変わる必要に迫られるため」
です。

女性の性的価値の神通力を日本円換算した記事は以下。

以上から、この記事では
「女性は客観的に感情的であることを示唆する研究がごまんとあり、実際に感情的である」
と結論づけることにする。

クソニートくん
クソニートくん

つまり、女性は感情的なので論理的思考が苦手 ってこと?

Murasaki
Murasaki

いや。それも少し議論の余地がある。

論理的に思考してから感情的にキレているかもしれないだろ?

ここからは、女性は論理的思考が苦手かどうか 考えてみようともいます。

女性は論理的思考が得意か?

考える女性

これまで、女性は男性と比して感情的であり 様々な客観的な研究がそれを示唆していると述べました。

ではここからは 女性は男性と比して論理的思考が得意なのかどうか考えてみます。

まずは、直接的な方法で 頭脳を測定した結果を紹介します。

女性は論理的か① : IQの性差

2004年の研究を紹介します。一般的な傾向として、女子の成績は低年齢層で良好であり、高年齢層では男子に比べて相対的に低下し、18歳のDAT全体における性差は男子の方が4.3IQ優位であることが判明しました。

この研究結果は男子の方が脳のサイズが大きいことから予測される優位性(4.4IQポイント)に非常に近いものとなります。

The general trend shows that girls do better at the younger ages and their performance declines relative to boys among older age groups, which supports the developmental theory. The sex difference for the DAT as a whole for 18 year olds is a 4.3 IQ advantage for boys, very close to the advantage that can be predicted from their larger brain size (4.4 IQ points).

Testing the developmental theory of sex differences in intelligence on 12–18 year olds

研究では12歳から18歳の男子1027名と女子924名がテストを受け、その結果を調べることで確認されました。

クソニートくん
クソニートくん

えー。

そもそも頭脳に性差なんてないんじゃないの?

Murasaki
Murasaki

それに対する反論が上記の論文だ。

この結果自体はおそらく解剖学レベルで仕方がないことかもしれません。

というのも、上記の論文で指摘していますが 男性と比して女性の方が脳のサイズがそもそも小さいことが解剖学的なレベルで指摘されているからです。

解剖学的説明

念の為、男女の脳のサイズを比較した研究を紹介します。

このように解剖学的なレベルでも男女の脳のサイズについては理解が進んでいるのです。

クソニートくん
クソニートくん

なんで女性の方が脳のサイズが小さいの?

Murasaki
Murasaki

通り越して、脳に限らず男性の方が女性より1.1倍ほど大きいと指摘されている。

そもそも脳に限らず、一般に男性の方が女性より身体のサイズが大きいことは経験的にご存じかと思います。

その理由は進化心理学では以下のように説明されます。

進化心理学的説明 男が大きくなったんじゃね説 VS 女が小さくなったんじゃね説

男女の身体のサイズに性差がある理由として
・男性が大きくなった説
・女性が小さくなった説
の2つが現在考えられています。

前者は、女性が自分を守ってくれる大柄の男性を選択し 男性も競争に勝利するために大柄である方が有利だった という理由で説明されます。

後者は、もともと人間社会は一夫多妻制で 早くに初潮を迎え成長が止まった女性は 優秀な男性の第n妻になれるから という理由で説明されます。

Murasaki
Murasaki

どちらもある程度正しいと思うから、どこかで記事を分けて詳しく解説したいと思う。

女性は論理的か② : 認知反応性テスト

続いて認知能力の性差を調べた研究を紹介します。

認知能力を測定するテスト(CRT)は、様々な属性の人々に対して行われますが その性差を調べた研究はそのままズバリでしょう。

2019年の研究を紹介します。女性であることと認知能力には負の相関があること、金銭的インセンティブは成績に影響しないことが判明しました。

We find that there is a negative correlation between being female and the overall, and individual, correct answers to CRT questions. Monetary incentives do not impact performance.

Cognitive reflection test: Whom, how, when

研究では、21カ国にわたる44,558人の参加者からなる118の認知的振り返りテスト研究を用いてメタ解析が行はれました。

これは、女性は男性と比して 内省が苦手であることを示唆しています。

たとえば、異性の好みについて調べた研究でも性差が現れています。

ノースウェスタン大学の研究を紹介します。男性と女性にはそれぞれ異性に対する好みの性差が存在すると考えられていました。男性は女性と比して外見を重視し、女性は男性と比して経済力を重視するという考え方が伝統的な好みの性差です。

しかし実験によると、男性も女性も異性の好みに対して性差は存在せず 外見を最も重視していることがわかりました。

Replicating previous research, participants exhibited traditional sex differences when stating the importance of physical attractiveness and earning prospects in an ideal partner and ideal speed date. However, data revealed no sex differences in the associations between participants’ romantic interest in real-life potential partners (met during and outside of speed dating) and the attractiveness and earning prospects of those partners.

https://faculty.wcas.northwestern.edu/eli-finkel/documents/EastwickFinkel2008_JPSP.pdf

特に
男性の事前回答:人格>容姿>金
女性の事前回答:人格>金>容姿
でしたが

両方の性別の実際の予測因子:容姿>人格>金

これは、男性も女性も上の口で主張することと本能を区別できず、自分の判断力や本能を内省することは不可能であることを指名しています。

特に女性の場合は顕著かと推察されます。

この認知能力の問題は
「女性が男性の容姿にめちゃめちゃ厳しい理由」
を説明できてしまうかもしれません。

結果として、場合によっては 女性にとって人生最大の損害を被るようなリスクにもなりかねないでしょう。

以上から何が言えるか?

多くの男性から求められる女性

これまで、女性は感情的で IQと認知能力が男子絵と比してやや低いことを説明しました。

これは職場の厄介なお局や、ツイフェミが意味不明な理論武装でギャオってしまう理由が説明できるのではないでしょうか。

クソニートくん
クソニートくん

嫌な予感。。、

Murasaki
Murasaki

まぁ、察しの通りだ。

女性が意味不明な理論武装をしてしまう理由は
「そもそも、理解しておらず 認知もできていない」
というケースも往々にしてあるのではないでしょうか。

彼女らの謎の暴言は、単なる
気分を害された結果 発せられる鳴き声
と解釈するべきでしょう。

良いか悪いかはとにかく、女性にとって
「今、感情がネガティブな方向にふれた」
という事実が全てなのである。

更には
「論理的に反論すれば、それは正義」
というのも当然誤りだ。

男性も女性も得意不得意があるので、その中でお互いの協力があってこそ 社会が成り立っていると指摘して この記事を終わることにする。

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