【論文】原因は何か 進化心理学的 女性の浮気の科学

最悪のシナリオ 女の浮気のサイエンス 心理学

「交際関係にあった女性が別の男性と関係を持っていた」
「婚約したのに、相手に逃げられた」
「女性が子供を連れ去ってどこかに逃亡してしまった」

このような事例は残念だが頻繁に耳にする。

Murasaki
Murasaki

僕は浮気をくらったことはないが、被害にあった友人は本当に辛そうだった。

クソニートくん
クソニートくん

こぇぇ〜

このように(男性もそうなのだが)女性も浮気をする。

では、なぜ彼女たちは浮気に走ってしまったのだろうか?

実はさまざまな研究により女性の浮気は遺伝子の進化のテキストに刻まれた適応的な行動で、女性にとって生物学的なメリットが存在するのでは?と指摘されています。

そこで今回は「進化心理学的 女性の浮気」と題しまして、浮気をする女心を徹底的に解説していきたいと思います。

そもそも人間は浮気症なのか

そもそも、浮気が私の身近で何件か起こっているだけで 実際はそうではない… というオチなのでしょうか。

進化心理学は、生物学 遺伝学 行動経済学 心理学等を駆使して
「なぜ人間にこのような心理が残されたか?」
を追求する学問です。

Murasaki
Murasaki

このブログでも頻繁に登場するな。

クソニートくん
クソニートくん

進化心理学、エグ面白いからめっちゃ好きですw

さまざまな研究から、進化心理学的にも人間はある程度浮気症なのではないか と考えられています。

ここからは、人間が浮気症であることをいくつかの学術論文を使って紹介していきます。

浮気症の痕跡① : 寝取られ托卵パパの存在

泣く男性

この記事を読んでいる諸兄の中には、特殊な趣味に目覚めてしまっている方も多いかもしれませんが そのジャンルの中にNTRというものがあるのをご存知でしょうか。

NTRは「寝取られ」の略で、男性が恋人ないし妻を他の男性に寝取られて精神的ショックを受けてしまうような映像作品のジャンルを指します。

研究が示すところでは、間抜けなNTRパパは結構多いようです。

1997年の研究を紹介します。父親が自分の子でない子供を自分の子供だと思って育てている可能性は9 ~ 17%だと推定されました。

In addition, we propose a simple method for estimating the level of paternity uncertainty from kin investment data; application of this method to our data on aunts and uncles suggests that between 13% and 20% of children are not the offspring of their putative father. Our parallel analyses of Euler and Weitzel’s (1996) data on grandparental investment suggest a similar estimate, that paternity uncertainty lies between 9% and 17%.

Matrilateral biases in the investment of aunts and uncles : A consequence and measure of paternity uncertainty

このように、女性が自分の卵子を別のオスと組み合わせて作った受精卵を 他のオスに育てさせることを「托卵」と言います。

なぜ、少なくない割合の男性が このように間抜けな寝取られ托卵パパになってしまうのでしょうか?これは、女性は浮気症で そこそこな割合で子供を他の男性に育てさせるように進化してきたことを意味します。

クソニートくん
クソニートくん

いきなりエグすぎるだろ…

Murasaki
Murasaki

脳に刻まれた進化のテキストには
「女性は、隙あらば浮気せよ」
と書いてあるんだ。

この結果だけ見て
「だから女性は浮気症だ!」
と断罪するのは早計かもしれません。

ですが、男性の身体的な特徴を調べた研究も この仮説を支持します。

浮気症の痕跡② : 雄の精巣のサイズ

Liar Game

続いて、人間の身体的な特徴に注目していきます。

もしある生物が浮気症であるならば、雄はどのようにして他の雄の子供を宿さないように回避すれば良いでしょうか。

答えは簡単で、自分の精子の数で圧倒してしまうことです。

2000年に出版された進化心理学のテキストEvolution and Human Behavior(進化と人間の行動)によると、精巣のサイズはその種が浮気症であるかどうかを調べる予測因子で 人間の精巣のサイズはゴリラとチンパンジーの中間くらいです。

霊長類の体重と睾丸のサイズ

(Evolution and Human Behavior : p200 Table 8.1)

チンパンジーは極めて浮気症ですが、ゴリラは紳士淑女です。更に睾丸のサイズはチンパンジーが最も大きく、ゴリラが最も小さいです。

Evolution and Human Behavior: Darwinian Perspectives on Human Nature (Bradford Books) by John Cartwright – PDF Drive
The past decade has seen an upsurge of interest in the application of evolutionary thinking to the study of human behavior. This introductory book provides an o…

これは他の雄の精子を数で圧倒するためにチンパンジーの精巣のサイズが大きくなったことを意味します。

Murasaki
Murasaki

更に、身体的な特徴はこれだけではない。
他にも注目するポイントがある。

更に、人間の身体的な別の特徴が 人間のメスが浮気症であることを示唆しています。

浮気症の痕跡③ : 雄のキノコの形状

バナナから大量の練乳を発射する男性

人間に限らず全ての有性生殖をする生物は、交尾をすることで子供をもうけます。

人間が交尾する際に使用するエクスカリバーの形状は、女性が浮気症であることを示唆する証拠であるといいます。

2003年の論文を紹介します。男性器がキノコ状の形をしている理由を調べた研究で、陰茎の冠状隆起が他人の精液を掻き出すために重要な形態的特徴であることを発見しました。

Inanimate models were used to assess the possibility that certain features of the human penis evolved to displace semen left by other males in the female reproductive tract.

The human penis as a semen displacement device

この研究では、人工的に陰茎や膣内を模した無生物モデルを使用して調査されました。

結果として、人工膣内に残された粘液の変化は、キノコの形状 精液の粘度 突きの深さの関数で表現されることを発見しました。

Murasaki
Murasaki

研究者がこの着想に至った訳は
「他の霊長類と比して、人間のキノコはサイズが大きく変わった形をしている」
と気付いたからだ。

クソニートくん
クソニートくん

研究者ってすげーなw

更に、他の男性の精液を掻き出すために進化した形状であることを補強するために次のような調査も行われました。

2003年の研究を紹介します。大学生を対象とした2つの調査では、別居期間後や女性の不貞疑惑に反応した性交渉では、陰茎をより深く、より激しく突くことが多いことが示されました。

Consistent with the view of the human penis as a semen displacement device, two surveys of college students showed that sexual intercourse often involved deeper and more vigorous penile thrusting following periods of separation or in response to allegations of female infidelity.

The human penis as a semen displacement device.

これは、ヒトの陰茎の形状がキノコ型であることに着目し 他の男性の精液を掻き出すために進化した適応の産物である という仮説を裏付けるために行われました。

このように、精巣のサイズだけでなく エクスカリバーの形状という点からも女性が浮気症であることが進化のテキストに刻まれている証拠となります。

更に、心理学的な研究も女性が浮気症であることを示唆しています。

浮気症の痕跡④ : 嫉妬心の性差

これまで、実際に間抜けな寝取られ托卵パパが多い点、身体的な特徴に浮気症の痕跡が残されている点を述べました。

更に別の角度で、男性の心理に注目した研究も 女性が浮気症であることを示唆しています。

1992年の研究を紹介します。男女の嫉妬には性差があり、男性の嫉妬は「女性が他の男性と関係を持つこと」に対して向けられ、女性の嫉妬は「男性が他の女性と感情的に繋がってしまうこと」に対して向けられることが判明しました。

Three studies tested the hypothesis that sex differences in jealousy emerged in humans as solutions to the respective adaptive problems faced by each sex. In Study 1, men and women selected which event would upset them more—a partner’s sexual infidelity or emotional infidelity. Study 2 recorded physiological responses (heart rate, electrodermal response, corrugator supercilii contraction) while subjects imagined separately the two types of partner infidelity. Study 3 tested the effect of being in a committed sexual relationship on the activation of jealousy. All studies showed large sex differences, confirming hypothesized sex linkages in jealousy activation.

Sex Differences in Jealousy: Evolution, Physiology, and Psychology

この研究は、オスが浮気された場合
「父性確率の低下とライバル配偶子への投資の両方のリスクを負う」
メスが浮気された場合
「パートナーの不貞によって出産確率が低下するリスクはないが、仲間のコミットメントや資源がライバルの雌に転用されるリスクがある」
という仮説から検証されました。

クソニートくん
クソニートくん

ん?つまりどうゆうこと???

Murasaki
Murasaki

雄は浮気されたら「自分の遺伝子を伝えられないばかりか、他人の子供に投資する」ハメになってしまう。逆に女性なら「自分の遺伝子は残されるけど、パートナーが子育てに協力してくれない」となる。

このように、さまざまな研究から
「女性は浮気症で、それに適応する形で我々の遺伝子のテキストが書かれている」
ことが示唆されています。

なぜ女性は浮気をするか?

これまで人間のさまざまな身体的特徴や心理学的な性差から
「女性は浮気症である」
と述べてきました。
※女性に限らず男性もですが

ここからは、なぜ女性は浮気をするか考えてみましょう。

クソニートくん
クソニートくん

浮気の理由なんていくつもあるんじゃないの?

Murasaki
Murasaki

いや。大元は同じと言っていいだろう。
女性が浮気するのは適応的でちゃんとした理由があるんだ。

女性が浮気する理由は、すでに説明した「嫉妬心の性差」に現れています。

すなわち、男性は
「他の優秀な男に取られて、その男の子供を育ててしまうかもしれない」
ことに嫌悪感を示します。

あなたが浮気をされた理由は
あなたより優秀なオスが現れたから
です。

女性はより格上の男性の遺伝子が欲しい

耳元で何かを囁く男性

上昇婚 という言葉にも現れている通り、女性は自分より格上の男性しか選びません。

そして、托卵をする女性は
「格上の男に相手にされないから、子宮だけでも明け渡して精子をもらおう」
という間接的メリットに最適化した行動と言えます。

これまでさまざまな研究を紹介してきましたので、以下の記事あたりを参考にすると良いでしょう。

学術研究が解き明かした
「学校では教えてくれない、恋愛の基本ルールの科学」
が参考になると思います。

更に、この「上昇婚志向」ですが 行き過ぎると女性を破滅させるトリガーとなるでしょう。

Murasaki
Murasaki

シンプルに、あなたが浮気されたのは 男としての格が浮気男未満だっただけだ。

クソニートくん
クソニートくん

う… うわああぁぁぁぁぁぁ

上記の記事は人間の恋愛に当てはめて考えましたが、この上昇婚は自然界でも普通にみられる事象です。

自然界の上昇婚

アフリカの夕暮れ

人間には多少なりとも理性がありますので、身体的ダメージを伴うほどの損失はないかもしれません。

しかし自然界はより残酷です。

例えば、ハヌマンラングールという霊長類は
「他の雄が群れを襲い、群れのボスザルを倒したとき 元々いたボスザルの子供を全て殺してしまう」
ことが確認されています。

更に、それを見たメスのハヌマンラングールは直ちに発情し 勝利した雄と子供をもうけようとします。

日本人が世界で初めて発見した「動物の子殺し」という不思議な現象が起こる「意外なワケ」(更科 功)
殺すまでに仲間と戦うハトと、勝負がついたところで闘いをやめるオオカミを見て、動物行動学者のK・ローレンツは「攻撃力の強い動物ほど、攻撃を抑制する仕組みが進化した」と考えました。そして、ヒトは攻撃抑制力が進化しなかったにもかかわらず、二足歩行と手の使用により、武器を使うことができるようになったために同種間の争いを起こすの...
クソニートくん
クソニートくん

エッグいな… おい…

Murasaki
Murasaki

自然界は本当に厳しいな。
これでわかっただろ。女性は格上の遺伝子が目の前に現れたらすぐに発情するんだ。

他にもライオンやイルカにもこのような傾向が見られ、女性の上昇婚は人間だけでなく生物には普遍の傾向なのです。

人間の原始的な脳は、どうやら男性の暴力性に発情するようです。

証拠に、イジメはモテの独立した予測因子です。

現代社会において、暴力を行使してモテようとすることは極めて愚かでしょう。

現実的に発揮できる「物理的な暴力を伴わない暴力性の発露」方法は以下参照。

最後に

あなたがもし浮気をされたなら、なぜこのような薄暗く苦しい嫉妬心があなたに残っているのでしょうか?

痴情のもつれで自死を選ぶ人は枚挙にいとまがありません。これだけの精神的ダメージを負う苦しみが、なぜ進化の過程で淘汰されなかったのでしょうか?

Murasaki
Murasaki

浮気された苦しみは、何にも代え難い苦しさだよな。

クソニートくん
クソニートくん

絶対キッツいよな…

これは進化心理学ではなく単なる僕の仮説ですが、あなたにその苦しみがあるのは
「あなたが成長してより強い男になるための試練」
だと思っています。

あなたに嫉妬心が芽生えなければ、恋人を寝取られても変わろうとするモチベーションが生まれないのではないでしょうか。

だからこそあなたの苦しみは
あなたが最後に勝利するための布石
なのです。

メジャーリーガーのイチローは言いました。
「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。」

この記事を読んでいるあなたが、この苦しみを乗り越えて 最後勝利を手に入れることを願っています。

男磨きの科学はいくつも紹介しているので、必ず助けになることをお約束いたします。

あまりお勧めしませんが、あなたが復縁を望むなら 以下の記事も参考になるでしょう。

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