なんで野菜を食べるかって？
野菜大好きおじさんとして有名な堀江貴文氏は言いました。
「野菜は美味しいから食べるんだよ！！！！(怒り心頭)」
実際、私も野菜が好きです。野菜をソテーすれば野菜の風味が凝縮された一品ができるし そこに水を入れて沸かせばスープになります。
野菜だけで作れる料理は無限大で実際に美味しい一品になります。
野菜を中心にした食事は、健康にも良さそうだし 美味いし良いこと尽くめだよな。
ちなみに「偉いね」と言われた堀江貴文氏は次のように反論しています。
まぁ、堀江さんの主張がどうあれ 実際に野菜を摂取することで起こる変化ってのを知らない人が多いんじゃないか？
野菜食べるだけで、そんなに大きな変化あるの？
今回の記事では、そんな
「知られざる、野菜の本当のメリット」
を科学的に解説し、単なる健康に良さそう感を突破し 記事を読んだ人の食生活が野菜中心になってしまうことを目標にしたいと思います。
野菜を多めに2週間食べるだけで、人生が変わり始める
もしかしたら、野菜をいつもより多く食べることを2週間継続するだけで人生が変わってしまうかも知れません。
ちょwww 大きくでたなwww
いや、あながち嘘じゃない。
なんと論文で出ているんだ。
2017年の研究を紹介します。野菜を毎日追加で2カップほど多く摂取したグループは、そうでないグループと比較して2週間で活力、充実感、意欲が増加し、心理的幸福感が改善することがわかりました。
Only participants in the FVI condition showed improvements to their psychological well-being with increases in vitality, flourishing, and motivation across the 14-days relative to the other groups.
Let them eat fruit! The effect of fruit and vegetable consumption on psychological well-being in young adults: A randomized controlled trial
ちなみに1食とは栄養学の単位で、だいたい野菜をギュッとして拳一個分のサイズだと理解していただければOKです。
Well-being（ウェルビーイング）とは、Well（よい）とBeing（状態）が組み合わさった言葉で、「よく在る」「よく居る」状態、心身ともに満たされた状態を表す概念です。
なんと、野菜を食べるだけで あなたの肉体的な満足度も精神的な満足度も上昇した状態になります。
研究によると、野菜を2週間食べるだけで
・毎日の疲れ 活力が8.7% 改善
・well-beingが10.5%改善
・ポジティブな行動(思うだけではなく、実際に行動する)が18.4%増加
といった改善が確認されています。
野菜食べるだけでいいの？
あぁ。
めっちゃ簡単なのに人生が変わるかも知れない強力な食べ物、それが野菜だ。
研究では、これらの改善がなされた理由として
「野菜の抗酸化作用が良い影響をもたらしているかもしれない」
と主張していますが、それらについてはさらなる研究が必要であるとしています。
この研究は、野菜の摂取と精神的な変化について調べた最初の研究で 研究者らは
「高品質の野菜と果物と幸福の因果関係の初期検証を実現し、大規模な介入研究を実施することが正当化される結果だ」
と言っています。
今回は、たった2週間の短期的な結果だけ見たが もっと長い目で見ると更なる良い結果が出るみたいだ。
ちなみに、2~3食分の野菜で改善があった という報告ですが 実際はこの程度の分量では野菜の価値を十分に享受できません。
更に、見た目の改善にはたったの2週間では足りないかも知れません。もう少しの辛抱ですが、外見的に魅力的な人間になりたければ もう少し長く野菜と付き合うと効果が現れそうです。
更に野菜を食べ続けると起こる、あなたの身体の変化
先ほど、2~3食分の野菜を毎日摂取するだけで人生における肉体的 精神的満足度が向上するとお伝えしました。
たった2週間で改善が見られる点で、短期的に成果が出る意味でも非常に興味深い研究結果です。
しかし、本気で野菜のメリットを享受したいなら この程度の野菜では足りないかも知れません。
普段野菜あんまり意識的に食べないから2~3食でも相当多く食べてるけど これじゃ足りないってこと？
あぁ。本気で運命すら変えたいなら、推奨される野菜とフルーツの摂取量にはまだまだ足りないな。
ここからは
・更に野菜の分量を増やしたらどうなるか
・更に長期間野菜を食べたらどうなるか
の2点に絞って解説していきます。
野菜の健康メリットを最大限享受するために必要な野菜の量は〇〇g
野菜を2週間で2~3食分追加して食べると、精神的な改善が見られることがわかりました。
更に長い期間、しかも大量に野菜を食べることは あなたの健康を大きく向上させるかもしれません。
2017年の研究を紹介します。果物や野菜の摂取量と心血管疾患、がん、死亡率のリスクとの間関連を明らかにするために系統的レビューとメタ解析を行ったものになります。
結論から言うと、癌のリスクを最も下げるのは1日600g摂取したときで、その他の全ての疾患や死亡率については1日800g摂取した時までリスクが下がり続ける と言うものでした。
Similar associations were observed for fruits and vegetables separately. Reductions in risk were observed up to 800 g/day for all outcomes except cancer (600 g/day).
Fruit and vegetable intake and the risk of cardiovascular disease, total cancer and all-cause mortality—a systematic review and dose-response meta-analysis of prospective studies
また観察された関連が因果関係であるとすれば、2013年の全世界における推定560万人と780万人の早死は、それぞれ500g/日と800g/日未満の果物および野菜の摂取に起因する可能性があると研究では主張されています。
An estimated 5.6 and 7.8 million premature deaths worldwide in 2013 may be attributable to a fruit and vegetable intake below 500 and 800 g/day, respectively, if the observed associations are causal.
Fruit and vegetable intake and the risk of cardiovascular disease, total cancer and all-cause mortality—a systematic review and dose-response meta-analysis of prospective studies
結構多いよな。
これは結構な分量の野菜です。
本気で野菜を摂取するつもりで食事に臨まないと摂取できないほどの分量かも知れません。
外見的な魅力を手に入れたいなら、〇〇週間毎日野菜とフルーツを摂取せよ
野菜の大量摂取は、あなたの魅力度 モテに大きく貢献するかもしれません。
なぜなら、野菜を大量に食べることを継続するとあなたの外見的魅力も大きく向上することが示唆されているためです。
2009年の研究を紹介します。肌の血色は直接的に健康度合いのシグナリングになり、更にカロテノイドに起因する肌の黄色さと明るさも健康度をシグナルする指標になります。
To enhance healthy appearance, participants increased skin redness (a), providing additional support for previous findings that skin blood color enhances the healthy appearance of faces. Participants also increased skin yellowness (b) and lightness (L*), suggesting a role for high carotenoid and low melanin coloration in the healthy appearance of faces.
これは、カロテノイドを多く含んだ食材(野菜や果物)を大量に摂取することは、肌の色味を健康的に改善し 直接的なモテシグナルとして機能することを意味します。
女性がメイクで赤みを足すのはこれが理由だ。
このように、野菜を食べると見た目の「健康度」が向上し 外見の改善につながるのです。
では、どれくらいの期間 野菜を摂取し続けると変化が現れるのでしょうか。外見と野菜の摂取の期間を調べたズバリな研究があります。
2012年の研究を紹介します。6週間毎日野菜を追加で3食分と以下すると、外見的魅力が「より健康的」「より魅力的」と判定されるようになることが判明しました。
Increased fruit and vegetable consumption confers measurable and perceptibly beneficial effects on Caucasian skin appearance within six weeks.
You Are What You Eat: Within-Subject Increases in Fruit and Vegetable Consumption Confer Beneficial Skin-Color Changes
研究では35人の被験者に対し、ベースライン時、3週間後、6週間後の食事と肌色を記録することで調べられました。
果物と野菜の消費量の6週間後の変化は、この期間の皮膚の赤みと黄色みの変化と有意な相関があり、食事に関連した皮膚の反射率の変化は、メラニンではなくカロテノイドのスペクトル吸収と有意な関連があった。
え。
野菜食べるだけでイケメンになれるの？
もちろん遺伝的限界はあるだろうが、自分を最高潮に整えた状態に仕上げることができる点で 以前よりはイケメンになれるだろう。
モテたい人に朗報ですが、人間はどんな異性を求めるか 科学的に判明しています。
男性も女性も、異性の健康度合いを瞬時に察知して
「健康的な子供を残せるか」
を判定しています。
この「健康度」が高ければ、外見にもそれが現れます。
換言すれば、「健康度」は
清潔感 or 優れた外見 の言い換え
です。
今回の結果は、野菜によって健康度合いが上昇した男性が 女性に対して魅力的なシグナルを送ったから 女性の目に「魅力的だ」と映ったことに他なりません。
更に、健康度=外見=清潔感 を測定するのは外見だけではありません。
大量の野菜摂取は、健康的な体臭を後天的に作る
これまで野菜の大量摂取はメンタルヘルスの健康に貢献している可能性があり、健康的な外見にも貢献していると述べました。
そして、その影響は外見的な部分以外にも現れてきます。
2017年マッコーリー大学の研究を紹介します。さまざまな食習慣をもつ男性に 48時間同じTシャツを着て貰います。そしてそのTシャツを小さく刻み女性に嗅いでもらって魅力度を判定して貰います。
どこかで聞いたことのある設定だぞ。。、
あぁ。同じ大学の似たような研究を何度か紹介しているからな。
以上の実験の結果は以下の通りでした。
(1)女性の好み・魅力・男性の健康度は相関
(2)フルーツ・野菜 / 良質な油(卵・豆腐) は体臭を魅力的にする
(3)精製された炭水化物が体臭の魅力を低下させる
(4)赤身肉は体臭の魅力度を変えないが、体臭を強くする
The skin spectrophotometry measure (CIELab b*), indicative of greater fruit and vegetable intake, was significantly associated with more pleasant smelling sweat (with more floral, fruity, sweet and medicinal qualities), independent of sweat intensity. Self-report dietary data revealed that fat, meat, egg and tofu intake was associated with more pleasant smelling sweat, and greater carbohydrate intake with stronger smelling less pleasant sweat.
Diet quality and the attractiveness of male body odor
赤身の肉はあなたの体臭を強くします。結果として、爽やかな体臭であればそれが大きく放たれることになりますし、山手線の草臥れたオッサンのようなニオイであったらそれも大きく放たれることになります。
更に研究者は
「これらのデータは、よりカロテノイドの豊富な黄色い肌がより魅力的であるという顔の判断と平行している。」
と指摘しています。
以上から、野菜の恩恵を最大限預かりたければ 最低800g/day 6週間から初めてみることは理に適っているかも知れません。
ちょっと待った。
800gの野菜を6週間、ってめっちゃキツくない？
よし。
ここからは、大量の野菜を効果的に摂取する方法を科学的に解説しよう。
野菜を大量に食べる 科学的に正しい戦略
これまで、野菜の効果を生活実感したければ
「最低2週間 2〜3食の野菜を追加」「本気で人生変えたいなら、毎日800gを6週間」と述べてきました。
しかしながら、この分量に到達するのはなかなか骨が折れるもので どうせなら楽してそれだけの分量を摂取したいものです。
食事の最大のメリットは楽であること なはずだが、800gを6週間は流石にキツいだろう。
なんかうまい方法無いかな〜
ここからは、積極的に野菜を取りたくなるような科学的テクニックを紹介します。ぜひ、これらの中から選択して自身の生活に取り入れてみてください！
野菜を摂る戦略① : この記事を読む
野菜を摂る習慣がある人には、どんな傾向があるのでしょうか。
もしかしたら、この記事を読むだけで あなたの食生活が一変するかもしれません。
おいおい
そんなの、インチキでしょ
インチキでも何でもない。
これは科学的にも証明された 動かざる事実だ。
オーストラリアの研究を紹介します。どうやら、野菜に関する知識が豊富であればあるほど 野菜の摂取量が多くなる傾向にあるようです。
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