「チー牛」という言葉を聞いたことがありますか?
もともとは、某ファストフードチェーンの「チーズ牛丼」を食べそうな、控えめで地味な若者を揶揄するネットスラングとして登場したこの言葉ですが、今では特定の性格やライフスタイルを象徴する「レッテル」としても使われています。
眼鏡をかけていて、目立たない服装をしていて、どこか自信がなさそうな雰囲気。これらの特徴を持つ人を「チー牛」と呼ぶ風潮は、いわば現代社会の偏見や価値観の歪みを反映していると言えるでしょう。
お前、チー牛顔だよな。
うるせぇ
しかし、ここで興味深い疑問が浮かび上がります。
一部の女性(または社会全般)が「チー牛」を魅力のない存在として揶揄したり子宮の底から嫌悪する一方で、多くの親が子供を育てる際に教える価値観は、「チー牛」と揶揄される人々の特徴に近いのではないか、ということです。
「地味で控えめ」「真面目に勉強」「目立たず協調性を大事にする」など、親が子供に求めるこれらの特性は、まさに「チー牛的な性質」と言えるかもしれません。
その上、男の子から男性らしさを奪うような育児本や言説は飛ぶように売れ、世はまさに大チー牛製造時代に突入したと言えるでしょう。
一方で、「地味で控えめ」「真面目に勉強」「目立たず協調性を大事にする」といった特性はいいことのように思えますが、実際に社会的に求められる男性像は、自信に満ち溢れ、社交的で、アクティブな「リーダー型」の人物像であることが多いように見えます。このズレが「チー牛」というレッテルが持つネガティブな響きを助長しているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、このテーマについて心理的・社会的な背景を掘り下げ、矛盾の原因とその解決策を探ります。
なぜ「チー牛」という言葉がネガティブな意味合いで使われるのか?そして、なぜ親はそのような「チー牛的な特徴」を持つような育児方針を取ることが多いのか?それらの問題について、じっくりと考えてみましょう。
子供を「チー牛」に育てようとする母親たち
そもそも子供をチー牛に育てようとする母親とは、一体どのような母親なのでしょうか。
子供をチー牛にしてしまうママの典型的な例をいくつか挙げてみた
おぉw
以下に息子をチー牛にしてしまうママの事例を挙げますが、その特徴として
- ママの異常な価値観を強制してしまうパターン
- 息子を想うあまり、間違えた「正しさ」を強制してしまうパターン
があると思っています。
ここからの内容は、もしかしたらあなたのトラウマを呼び起こしてしまうかもしれません。
あるいは、あなたのパートナーが絶賛息子をチー牛に製造しようとしていることを理解できるかもしれません。
とにかく、いくつかの典型的な「チー牛製造ママ」のパターンを紹介しようと思いますので、ぜひ読んでみてください。
息子を「理解のある彼くん」にするママ
「理解のある彼くん」というフレーズは、主にSNSやインターネット上で使われる現代のスラング的表現です。
元々は、女性が理想とする「優しくて、共感力があり、自分の気持ちや行動を理解してくれる彼氏像」を指しています。特に、「自分の趣味やライフスタイル、個性を否定せず、受け入れてくれる男性」を表現する言葉として使われることが多いです。
そして、案の定ですが この「息子を理解のある彼くん化」してしまうと、母親が半ば強引にチー牛特性を息子に植え付けることになるでしょう。
キッショ
女って生物は、多かれ少なかれそうゆう特性を持っているのだろうな。
そしてSNSでは、このような「息子を理解のある彼くん化」し それを投稿して「キュンとした」などと訳のわからないことを言ってるチー牛製造ママが結構観測できます。
SNSで発信しているのは氷山の一角で、そのようなことをしているママは実は結構いるのかもしれません。
ここからは、そんな「息子を理解のある彼くん化」してしまう事例を紹介しましょう。
愛するムチュコタンとデート
これは少し怖いのですが、息子を彼氏に見立てて消費するコンテンツは、世のママたちの間では一大コンテンツです。
中では、息子を「理解のある彼くん」「小さな恋人」に見立てて「キュンとした」などという気持ちの悪い単語が並び、男性読者は吐き気を催す方も多いでしょう。
すごく悪い言い方をすると「女の理想を無理やり(セックスの相手ではない)息子に押し付けて共感を得るキモいコンテンツ」にしか見えない。
うわぁ。。。、笑
このようなコンテンツが一度投稿されると、世のママさんアカウントが数万単位で押し寄せ、「いいね!」してくることもザラです。
そして、そんな需要を満たそうとした企業があります。星のリゾートです。
私の愛するムチュコタンと一緒にお泊まりデートをするためのプランだと言うのですから、もう即倒ものです。当然キモいと批判が相次ぎました。
ただ、このような事例はいくらでも存在するため 世の中のママの少ない割合が、息子を「小さな恋人」に見立てているのは普遍的な現象なのでしょう。
ヒスるママをケアする 実質ヤングケアラー
続いて、ヒスるママのケアを息子がするパターンを考えましょう。
私は何度も指摘しているのですが、女が感情的で論理的思考が困難であることは、科学的にも様々な証拠が挙げられた客観的な事実です。
「ママの機嫌悪い時に、私のムチュコタンが気を遣ってくれた」
といったコンテンツは、SNSではバズりにバズります。
しかし、このようにヒスっている自分のケアを息子にさせ「キュンとした」などと言っている異常者は、子供をチー牛化させていると考えて良いでしょう。
これがなんで息子をチー牛化させることに繋がるの?
詳細は後述するが、女性が求める男性像は「チー牛製造ママ」が押し付けてくるような人物像ではないことが起因している。
自分の機嫌を自分で取れないのも異常ですが(とはいえ、何が起こるかわからない育児ですから ストレス溜まることも理解できますが)、そのケアを息子にさせるのは異常としかいえないでしょう。
その上、女をヨシヨシする男性というのは女性が性的に嫌悪する男性像そのものです。
にも関わらず、そのような行動を息子に矯正させるのは ちょっと考えた方がいいと思います。
愛するムチュコタンの異性関係を監視するママ
母親が「私のムチュコタン」から親離れできず、息子に対して「小さな恋人」的な接し方をしてしまうママは非常に多いです。
息子の修学旅行について行ってしまったり、思春期になって母親とお出かけを嫌がる息子に不満を抱いたり、大学の入学式についてきてしまったり…
挙句の果てには、息子の異性関係を監視してしまうママも結構な割合でいるから驚きです。
というか、私の母がソレだった。
私は性格が悪いので「キモいよ」と反論していたが。
うわぁ。。、
というのも、実は私の母がちょっとソレの気があって 大学時代、朝帰りするたびに「どこ泊まっていたの?」「だれといたの?」と毎回聞いてくるのです。
友人宅に泊まっていた時は普通に(ウザいと思いつつ)「友達ん家」と答えていましたが、恋人と泊まっていたときは流石にキモいと思いました。
私は性格が悪いので「キモいよ」「女とセックスしてたに決まってるだろ」と言って黙らせていたのですが、外泊して帰ってくるたびに聞いてくるので、諦めました。女ってのはそうゆう生物なのでしょう。
このような事例は、私だけではなく ソレなりに耳にする(特に思春期時代)ので、世の中には結構存在するんだろうなと思っています。
息子に中学受験をさせてヒスるママ
これまで、息子を「理解のある彼くん」に見立てて奇行に走るママたちを紹介してきました。
これらに共通することは、息子にママの価値観を矯正してしまい異常な行動に走っているということです。
他にも、ママがチー牛製造機になってしまうパターンとして息子を想うあまり間違えた「正しさ」を強制するパターンが存在します。
その典型例が中学受験でしょう。
中学受験ってダメなの?
7割のご家庭はやめておくべきだ。
無駄な努力だと想う。
私はかつて栄光ゼミナールで講師をしていました。
メイン担当は中学受験クラスの理系科目で、集団授業や夏・正月の合同特訓みたいな授業も担当していました。
その中で気づいたのは、息子に中学受験を勧め、想うように成績が上がらず、発狂してしまうのは決まってママということです。
息子の将来を想うあまり、高学歴の道を薦めたのだと思いますが、私の体感で7割以上のお子さんは中学受験の適性がないと思っています。
にも関わらず、息子を無理やり抑圧された環境に閉じ込め、勉強(なんの役にも立たない鶴亀算とか)をさせるのは、意味不明を通り越して異常事態だと思っています。
その上思うように成績が上がらないとママが発狂しちゃうので、息子の人格形成に多大な負の影響を与えることはほぼ間違いないでしょう。
私は様々なことを鑑みて、中学受験は明確に反対です。
そして、万一母親がヒスって発狂してしまうものなら、家庭の崩壊にもつながりかねませんし、合格しても得られる便益はほとんどない(あるけど僅か)ので、これっぽっちもおすすめできないです。
「チー牛」を心の底から嫌悪する女性たち
これまで、ママがチー牛製造機になってしまう理由として
- ママの異常な価値観を強制してしまうパターン
- 息子を想うあまり、間違えた「正しさ」を強制してしまうパターン
を紹介してきました。
そして、この価値観のもと育ったムチュコタンが様々なチー牛特性を獲得してしまう可能性について考えてきました。
では、なぜママは子供をチー牛に育てようとしてしまうのでしょうか?
よくよく考えたら意味不明だろう。
なぜこのような矛盾が当たり前のように横行しているのだろうか。
同じクラスにいたチー牛は男性からもマトモな扱いを受けず、女性からは陰でクスクス笑われる あるいは存在すら透明で誰も彼に対して注意を払っていなかったことでしょう。
特に女性は、この「チー牛」的な男性に対して子宮の底から嫌悪感を持つと言うことはみなさまもよくご存知でしょう。
…にも関わらず、母親が(ときに父親もですが)子供をチー牛的な存在に育てようとするのは よくよく考えたら意味不明です。
学生時代を思い出してくれ。
チー牛的な男性は存在すら透明で雑な扱いを受けていただろ。
うっ、、
私はかつて、栄光ゼミナールの講師をやっていたからわかります。
教育に熱心(?)になりすぎるあまり、子供を抑圧して発狂しておかしくなってしまうのは決まって母親です。そんな抑圧された環境に子供を置いたらマズいことくらい、誰にでもわかると思います。
ですが、そんな母親もかつては チー牛を心の底から軽蔑し クスクス笑っていたのです。
ここからは、いくつかの研究を紹介してチー牛が実際に女性にキモがられていることを客観的に説明したいと思います。
男性の魅力度と性的嫌悪感の関係
こんなの、今更紹介する必要もないと思いますが、チー牛は当然モテないです。
「真面目そう」で「共感能力が高く」て「喧嘩などしない」性格で「素直に言うことを聞く」ムチュコタンは、確かに子育てする上で理想的な育ち方なのかもしれません。
が、実際に学校に入学し社会に出ると、そのような去勢された男を世間はキモがることは みなさまよくご存知でしょう。
そして、これは客観的な研究でも示唆されています。
2017年の研究を紹介します。91人の女性にイケメンと不細工の写真を提示し、その男性と「会話」「ハグ」「キス」「大人のプロレス」をおこなっている状況を想像してもらいました。
結果、ただの会話でさえ 女性は嫌悪感を示し、その度合いは外見的魅力が高い人は低いことが判明しました。
We found that disease cues and attractiveness, but not sexual arousal, influenced disgust. The results suggest that women feel disgust at sexual contact with unattractive or diseased men independently of their sexual arousal.
Disgust Trumps Lust: Women’s Disgust and Attraction Towards Men Is Unaffected by Sexual Arousal
こんなの、体感で誰でも理解している内容だと思いますが、それでも子供を「真面目で、勉強熱心で、素直で喧嘩なんてしない子」に育ててしまうのは意味不明でしょう。
別に、子供をモテ男に育てようとしている訳じゃないんだし、関係なくね?
馬鹿なこと言うな。
男はセックスを獲得するために努力し、成果を出すんだよ。
実際に子供をチー牛にしようとするママも、旦那の男らしい姿に惚れて交際し始めたはずです。
にも関わらず、逆のことをしようとするのは意味不明としか言いようがありません。
更に、真面目ないい子はモテず、ちょっと悪い感じの子がモテる というのはみなさまもよくご存知でしょう。
2018年の研究を紹介します。女性は正直さや謙虚さのスコアが低い男性(いじめに参加し不誠実で虚栄を張る男性)と性的関係を結ぶことを発見しました。
In both samples, Honesty-Humility personality trait scores had indirect effects on sexual partners through bullying and direct effects on sexual partners in the younger sample.
Do Bullies Have More Sex? The Role of Personality
研究ではいじめは性的パートナーの数を増やすのに効果的であるという研究結果を踏まえ
その仮説を検証するために、144名の年長青年(N = 144;111名の女性、Mage = 18.32、SD = 0.63)と396名の年少青年(N = 396;230名の女性、Mage = 14.64、SD = 1.52)の横断的サンプルを用いて、HEXACO性格特性、いじめ、性的パートナー間の直接的・間接的関連を検証することにより、思春期全般にわたってこの仮説を検証しました。
このように、モテの観点でも 子供をチー牛化させることはオススメできず、子供の予後を悪くするのですぐにでも改めるべきです。
なんなら、女性にモテる男性像は暴力的な男性である ということを私は常々ブログで言っています。
その確信は変わらないので、息子を「真面目な子」「素直な子」に育てるのは悪だと思っています。
更に、女性はチー牛を子宮の底から嫌悪していますが、他にもその存在すら視界に入らない透明な存在だと見做していることを示す補完的な研究を紹介します。
2009年のOKCupid社の報告を引用します。男性は女性の外見を均等に評価したのに対し、女性は男性の80%を平均以下の外見であると評価しました。
この結果は、男性は「全体の女性を俯瞰的に考えた上で女性の魅力度を判定している」のに対し、女性は「自分の視界に入った上位の男性だけを見て外見を判断している」ことを示す補完的な証拠です。
うわっ。、エグっ。。。、
女ってのはそうゆう生き物なんだよ。
このように、女性はチー牛を嫌悪し なんなら視界にすら入れていないことを、この記事を読んでいる読者の中には思い当たる方も多いのではないでしょうか。
子供をチー牛にしようとするママは、学生時代クラスのチー牛のことを視界にすら入れず、透明な存在として扱っていたのです。
負の性欲
さらに深掘りすると、女性たちが「チー牛」的な男性を嫌悪する理由の一つに、「自分がそのような男性と人生を共有することへの恐れ」が隠れている場合もあります。
いわゆる「頼りがいがない」イメージがその恐れを助長しているのです。
そして、男性が女性に近づくのは「この子と性行為をして子供を作りたい」からなのですが、それに対して女性は「この男の子供を孕んで本当に良いのか?」と吟味します。
言い換えれば、男性は性欲を「交渉権」として使用するのに対して、女性は「拒否権」として性欲を利用します。
この性欲の性差から、女性の性欲は「負の性欲」と呼ばれています。
すでに紹介した「会話やキス等の接近に対して、女性はどの程度嫌悪感を抱くか?」の研究結果は、女性の負の制欲の発露の典型例です。
益々わからねぇ、、
なんで世のママたちは息子をチー牛にしようとするんだ?
よし。
ここからは「なぜこれだけキモがっているチー牛に我が息子を育てようとするのか?」を考えよう。
…と、ここまで 女性はこんなにチー牛を蔑んでいる!!ということを、実際に学術研究をもとに紹介してきました。
そして、読者としては「じゃあなんでおれをチー牛に育てたんだ???」等々、様々な疑問が生じているはずです。
ここからは、女性の心理や行動に注目して 女性がなぜ息子をチー牛にしてしまうのか考えようと思います。
母親、子育て向いてない説
ここまで見てきたように、母親たちが「チー牛」的な価値観を押し付ける育児を行う一方で、等の本人たちは学生時代 チー牛を心の底から侮蔑し、陰でクスクス笑っているか、なんなら透明な存在として見えてすらいないことを紹介してきました。
そして、にもかかわらず「子供をチー牛化しようとする」のは意味不明以外の他に言い表しようがないでしょう。
マジで、なんなんだ。。、
これは。。、
以上の矛盾から、ある「素直な結論」が導かれる。
本人は学生時代、チー牛を心の底から侮蔑していたのに いざ子育てをすると子供をチー牛化しようとする…
この矛盾を踏まえると導かれる素直な結論は「そもそも母親たちは本当に子育てに向いているのか?」という根本的な問いになるでしょう。
私は残念ながら、この結論が正しいのだと思っています。
ここからは、なぜ母親は子育てに向いていると言えないか?を真面目に考察していきます。
そもそも母親に男の子の育児は困難なのでは?
まず挙げられるのは、母親に男児を育てること自体がそもそも向いていないんじゃないかという説です。
実際に女性は、男性の男らしい側面に惚れて好きになるのですが、本人の認知としては「優しかったから」等々に捻じ曲がってしまっているのがポイントです。
実際は男らしい自分より格上だから惚れたんだが、口では全然ん真逆のことを言ってしまうように認知が歪んでいることが問題だ。
優しく、なんでもいうことを聞いてくれる男の子など、女性から見たらキモいチー牛でしかありません。
にもかかわらず、認知の歪みで改変されてしまっていることは、大きな問題点だと思います。
ノースウェスタン大学の研究を紹介します。男性と女性にはそれぞれ異性に対する好みの性差が存在すると考えられていました。男性は女性と比して外見を重視し、女性は男性と比して経済力を重視するという考え方が伝統的な好みの性差です。
しかし実験によると、男性も女性も異性の好みに対して性差は存在せず 外見を最も重視していることがわかりました。
Replicating previous research, participants exhibited traditional sex differences when stating the importance of physical attractiveness and earning prospects in an ideal partner and ideal speed date. However, data revealed no sex differences in the associations between participants’ romantic interest in real-life potential partners (met during and outside of speed dating) and the attractiveness and earning prospects of those partners.
https://faculty.wcas.northwestern.edu/eli-finkel/documents/EastwickFinkel2008_JPSP.pdf
特に
男性の事前回答:人格>容姿>金
女性の事前回答:人格>金>容姿
でしたが
両方の性別の実際の予測因子:容姿>人格>金
これは、男性も女性も上の口で主張することと本能を区別できず、自分の判断力や本能を内省することは不可能であることを指名しています。
特に今回の研究では女性の場合顕著でした。
男性も同様なのですが、すでに紹介した「男性の8割は外見レベルが平均以下」の研究のように、女性はさらに認知が歪んでいる可能性があります。
その結果、息子に対して謝った信念のもと接してしまうケースがあるのだと思っています。
これはありえるかもな。。、
他にも「女性特有の理由で」間違えた信念を息子に植え付けているパターンもあるだろう。
女性特有の認知の歪みで、息子に誤った「正しさ」を押し付けてしまう側面があることを紹介しました。
他にも女性ならではの理由で、誤った信念を息子に押し付けてしまう可能性を示唆する研究を紹介します。
2013年の研究を紹介します。女性は幼少期以降、報復のリスクを最小限に抑え、他の女子の力を削ぐ戦略を用いて競争することが判明しました。
From early childhood onwards, girls compete using strategies that minimize the risk of retaliation and reduce the strength of other girls. Girls’ competitive strategies include avoiding direct interference with another girl’s goals, disguising competition, competing overtly only from a position of high status in the community, enforcing equality within the female community and socially excluding other girls.
The development of human female competition: allies and adversaries
女子の競争戦略を以下に列挙すると
- 他の女子の目標への直接的な干渉を避けること
- 競争をしていない風を装うこと
- 共同体の中で地位の高い位置からのみあからさまに競争すること
- 女性共同体内で平等を強制すること
- 他の女子を社会的に排除すること
でした。
これは、女性は幼少期から大人になるまでずっと「直接的な争いをしないが、共同体の中で目立たないように互いを監視し合って生きている」ことを示唆する研究です。
このような女性的な特性を、本人は正しいと思いながら男の子に当てはめてしまうのは果たして正義なのでしょうか?
男は勝負に勝って、他の人を出し抜いて優秀であることを周りに示さないと生き残れないのに、逆のことを息子に「優しさ」で押し付けてしまうんだ。
うわぁ。。、
女性の社会と男性の社会では、ルールが全く異なっています。
それを理解せずに息子に「女性的な社会を生きるルール」を教え込んでしまう…
これこそまさに、「女性に男の子を育てることは困難」の証拠だと思っています。
「男性社会のルール」の無理解に関する補足
繰り返しになりますが、男性社会は「競争」が全てである一方、女性が生きる社会は「表向き平等で競争などしないように振る舞う」ことがルールです。
その結果、男の子を育てる際に歪みが生じることは想像に難くないでしょう。
実際、女性の鳴き声を調べた研究では、女性は周囲の人間がケアしてくれるまで泣くことがわかっており、これは女性が用いる他者を操作する方法として典型的なものです(実際、リンク先の論文のタイトルは”Manipulation Tactics(操作戦略)”です)。
そのようなことを男性がしてしまったら一発アウトです。
男性の社会と女性の社会は全く違う。女はぴえんしても許されるが、男性はそんなことしたら最悪だ。
女性は泣いたら周りが助けてくれます。
他にも根拠はありますが、そのような結果女性は主体性を持たず他人任せな性格特性を有します。
そんな女性が男性社会のルールを肌身で感じて認知できるのは「男児を授かったとき」のみでしょう。
なぜなら、パートナーを見つけるまでは女社会のルールで行動しても全く困らないのですが、一度男児を産んでその子を守らなければならなくなると、嫌でも男性社会のルールを理解しなければならない場面に直面するはずです。
そしてそのとき、初めて「ぴえんじゃなんともならないんだ」「責任を持つとはこうゆうことなのか」と理解するのです。
主体性を持たない女性をヒューマナイズする方法は、男の子を育てるか、チxポをねじ込んで”躾”をするしかないのです。
じゃあどうすればいいのよ
これまで、女性は「チー牛」を嫌悪する一方で子供を「チー牛」に育てるような矛盾の根源にあるのは、女性の認知の歪みと男性社会のルールを理解していないことに起因すると述べてきました。
私は、これはある意味仕方ないことだと思っておりますし、世のママを一方的に責める気にはなりません。
ですが、これまでの内容を読んでくださった方は、母親による育児はどう考えたって有害な側面があることを理解いただけたのではないかと思います。
だとすると、正しい解決策って…
もちろん、父親だ。
この件に対する素朴な解決策は、父親に頑張ってもらうしか解決策はないことは 多くの読者がお気づきでしょう。
父親が積極的に育児に参加し、息子に男社会の流儀を徹底的に教え込むしかないのです。
そして、父親の育児参加…特に小学校高学年以降は父親の存在が極めて子育てに大きな影響を及ぼすことを示した研究を紹介します。
2008年の研究を紹介します。子育てにおいて母親の関与と父親の関与が、子供の予後にどのような影響があるか調べた研究で、父親の関与は子育てにおいて極めて重要であることが示唆されました。
研究では、乳児と母親の愛着ではなく、乳児と父親の愛着がしっかりしていることは
- 自律的な行動や、新しい社会的状況に対する回避ではなく接近に関連
- 思春期の仲間への愛着の安心に関連
- 父親の愛着が子どもの不安の発症の可能性を低下させる重要な保護因子である可能性を示唆
とわかりました。
To conclude, secure infant-father attachment but not infant-mother attachment seems to be related to autonomous behavior and to approach rather than avoidance of new social situations, and to later peer attachment security of the adolescent. This pattern suggests that paternal attachment might be an important protective factor in decreasing the likelihood of the development of child anxiety.
Fathers’ role in the etiology, prevention and treatment of child anxiety: A review and new model
とくに父親の「遊び」が子供に良い影響をもたらすことも示唆されました。
父親の遊びは、子どもの活動的、競争的、自律的、好奇心旺盛な態度を促進し、子どもの認知的・社会的発達に有益な効果をもたらし、早期の分離不安、見知らぬ人への不安、新奇性への不安を緩衝するようです。
In sum, paternal play seems to promote an active, competitive, autonomous, and curious attitude in children, has a beneficial effect on children’s cognitive and social development, and seems to buffer early separation, stranger, and novelty anxiety.
Fathers’ role in the etiology, prevention and treatment of child anxiety: A review and new model
また、この傾向は離婚歴・子供の性別・母親の育児参加度合いに寄らず 父親の関与が独立して子供に良い影響を与える可能性が示唆されました。
This paternal involvement effect is irrespective of high or low maternal involvement, irrespective of divorce, and appears to be irrespective of child gender.
Fathers’ role in the etiology, prevention and treatment of child anxiety: A review and new model
子供のチー牛化は過度な母性と欠落した父性によるものです。
母親が子供を「小さ恋人化」する前に、過度な受験戦争に子供を投入して壊れる前に、ママに教わった女社会の流儀をキャンセルするために。
父親の育児参加が、子供をチー牛にしないために極めて有効なのです。
私は度々「女性の発信する恋愛テクを信用するな!!」と言っています。
これは女性特有の理由で、男性にとって無害通り越して有害であるからです。
全く同じ理由で、ママが子供(特に男の子)にインストールしようとする情報は 無害通り越して有害なのです。
この記事の冒頭で、「有害な男らしさ」について触れる書籍について紹介し、世の中のママたちの間で爆売れしていることを話しました。
男の子を社会的に去勢するようなその内容にママたちは「これが令和の育児!!」と言わんばかりに書店に詰めかけています。(まぁ、Amazonかもしれませんが笑)
本人は、旦那の男らしさに惚れたはずなのに。
(平均的な能力の)女性の意見は、聞いてはいけない というのは、男社会のルールです。
そして、そんな有害な母性から身を挺して息子を守るのは、他でもない、父親なんです。 …とだけコメントして、この記事を終わろうと思います。
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