前の記事で、進化心理学に基づく 女性が求める男性像について解説しました。簡単にいうと、男性は妊娠可能性の高い女性を 質より量で選び、女性は男性を量より質で選ぶ でした。
以上から、我々は「どのような要素が、女性にとって質の高い男性である」と感じるのかについて知らなければなりません。
「質が高い」って、偉く抽象的だよな。
どうすれば、自分の質を高いと判定してもらえるか
知りたいな。
ここからは、さらに進化心理学を使ってどのような男性を女性は「質の高い男性」と判定するのかについて考えていこうと思います。
更に男女を点数化し、それぞれの階層でどのような景色が見れるか考えていこうと思います。
原始時代に「女性」として生きること
原始時代、我々は自然の中で生活をし 自らの食糧は自分で調達し、住まいは自分で築き上げる必要がありました。
当然、コンビニや社会保障や法律は無く、厳しい環境を生き抜かなければなりませんでした。
特に原始時代の女性は体力面で男性に劣る関係上、男性以上に様々な脅威に晒されていました。
げ。女の子ってかなり人生ハードモードだったんだね。
そうだ。これらの現実的な脅威があるから、質の良い男性を探さないと即生命の危機に陥ってしまう弱い立場だったんだ。
女性は体が弱いため、男性よりも現実的な生命の危機が身近にあったことでしょう。よって女性は、これらの危機から自分を守ってくれるような男性を選び交配を重ねてきたと考えることが自然です。
更に、これらの脅威から自分を守ってくれない男性と交配してしまった女性は、それだけ生命の危機に立たされ、実際に子供もろとも淘汰されてきたと考えられます。
以上から我々が受け継いできた遺伝子は
「さまざまな脅威から守ってくれる男性を女性は好むようにプログラムされている」
はずです。
女性が言う「優しい男性が好き」は半分嘘
原始的な社会では、女性は常に弱い立場でした。しかし、その中で親切に食料を分けてくれたり 子育てを助けてくれる男性と交配した女性は、自身の遺伝子を後世に伝えやすかったと考えらえます。
以上から、優しさは女性にモテるための重要な要素である… ような気がします。
待て待て〜!!!!
急にどうしたwww
昔女性に
「優しすぎるから、私には合わない」
って振られたんだけど。
研究でも明らかにされていますが、女性が好む男性の特性に「優しさ・親切」は必ず入っています。しかし、優しいだけではモテません。
2014年の研究を紹介します。男性は、女性の優しさ 献身さに魅力を感じますが 女性は実際そうではないようです。むしろ、若干優しさに対して嫌悪感すら抱いてしまうようです。
Responsiveness may signal to a potential partner that one is concerned with her or his welfare, and may therefore increase sexual interest in this person. Research shows, however, that this proposition holds true for men, but not for women.
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167214543879
優しいだけでは女性はときめかないし、「いい人」の烙印を押されてしまうことになってしまいます。女性の言う「いい人」は「どうでもいい人」と言う意味です。
換言すれば
「長期的な関係を築くなら優しい方がいいが、実際問題惚れるかどうかとは別問題」
ということになります。
女性は上の口では「優しい男性が好き」と言いますが、それだけでは下の口から涎は垂れないのです。
それでは、どのようにして「ただのいい人」を突破すれば良いのでしょうか。
原始的な社会では、常に肉食獣と同じフィールドで狩猟採集を行ってきた人類です。私たちは常にこれらの脅威と共にいました。
身体が弱い女性は、常に男性に守ってもらう必要がありました。また、自分でライオンを狩って食糧にできない女性は、強い男性が狩ってきた食料をもらって生活してきました。
更に、身体が強いだけで優しさが無い男性と一緒になってしまった女性は 彼からの暴力や育児放棄に悩まされたはずです。
現代社会と違い、警察もセーフティネットも存在せず このような特性を持っている男性と交配してしまった女性は淘汰されてしまったと考えるのが自然です。
そう。女性は口では言わないが
「自分を守ってくれそうな肉体を持っていて、更に優しい男性」
が好きなんだ。
ひぇえ〜
女性は自分より格下の男の優しさを「気持ち悪い」と判断します。自分を守ってくれるような強さがある男性が自分だけに見せる優しさが好きなのです。
格下の男性が下から哀願してくるようなアプローチで優しさを出したとしても、決して女性に刺さることはありません(刺さった時は、女性が自分を貴方より格下だと感じている時です)。
そのような男性の遺伝子を受け取ってしまったら、その女性は格下の子供を授かることになります。子供は虐められて自ら命を絶つかもしれないし、そもそも非モテの遺伝子なので 後世に自分の遺伝子を伝えられないかもしれません。
しかし、現代社会では ライオンのような敵が身近に存在するわけでもなく 万一ストーカーや変質者のような脅威があっても、警察や司法が守ってくれる 成熟した社会に我々は住んでいます。
物理的に自分を守ってくれることの大切さを忘れた女性は、やがて次のようなことを言い出すのです。
「私、優しい人が好きだな。」
以上から導き出される、モテの社会的構造
これまで女性は、男性を質で選ぶと述べてきました。言い換えれば、(それぞれの女性で採点基準は異なるものの) 一定以上の男性としての魅力総合点を持っている男性でないと、女性は男性を受け入れないと言うことです。
よって、私たちは自分の核となる部分を底上げし 男性としての総合点を高めた状態で毎日を過ごさなければならないのです。
多くの非モテは
「xxxを落としたい〜」
と言うが、総合点が低い状態だったら初めから勝負は決しているんだ。
なるほどね。落とすために努力しても 他の総合点が高い男が先に持っていってしまうから魅力的な女の子と会った時点で既に総合点が高い状態じゃないとダメなのか。
更に、男性女性の総合点を仮に0 ~ 100点と付けた場合(点数は、年齢 経歴 身体 性格 容姿などあらゆる要素の総合点)以下の図のようになるはずです。
縦軸は男女それぞれの総合点を表し点数化したものです。また、ピンクが女性 青が男性になります。更に男性側を
- 80 ~ 100点(最上位クラス)
- 60 ~ 80点(準モテクラス)
- 30 ~ 60点(デートやお付き合いはギリしたことがあるクラス)
と分類しました。
20代男性の40%は性行為に及んだことがないらしいので まぁ妥当な分類でしょう。
なんと20代男性の童貞率は40%!
今後の日本社会を憂いてしまうほど衝撃的な数字。さらに、この数字は、コンドームメーカー・相模ゴム工業が男女1万4千人を対象に真面目に調査した結果だというのだから驚きです。
https://b-o-y.me/archives/101087
自分がどのクラスにいるのかわからんが、それによって見えてくる景色は格段に変わってくる。
ひえぇ〜。
ここからは、「量より質を求める女性」と「さまざまな階層に所属する男性」が恋愛市場に参画した場合、クラスによってどのような景色が見えるか考えてみましょう。
①最上位クラスに所属する男性の世界
繰り返し述べますが、女性は男性を質で判断します。よって、総合得点が最上位クラスに所属する男性は 世の中の殆どの女性を手に入れることができます。
あなたが最上位クラスに所属していれば「xxxちゃんを落とす」などといった浅はかなことをしなくても、勝手に向こうから寄ってきます。まさに勝者総取りです。
当然格下の女性とお付き合いはしたくないでしょうから、適度に遊べる女性もいるし 本命の女性がいても高確率でお付き合いできるのが彼等です。
寄って、最上位クラス未満の人は、意中の女性がいたとしても既に最上位クラスの人間の性処理係か本命彼女になっていて おこぼれを貰うしかできないでしょう。
エグい。エグすぎる。。。、
まぁ、戦いとはそんなものだ。
恋愛市場とは正しく、戦いなんだ。
経済学の世界では、マタイ効果と呼ばれるものがあります。
勝者は更に多くのものを手に入れ豊かになるが、それ以外の人間は その持っている僅かなものですら取り上げられてしまうと言うものです。
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。
マタイによる福音書 13章 12節
実際に女性は「交際相手のいる男性とのロマンティックな関係をアリと評価する」ことが判明しています。
2009年の研究を紹介します。独身の女性は、独身の男性よりもすでに交際している男性とのロマンチックな関係に興味があることが示されました。一方で、男性にはそのような傾向は見られなかったということです。
The results showed that only single women were more interested in pursuing an attached target rather than a single target. We discuss how these results add to what is already known about mate poaching.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022103109001048?via%3Dihub
この研究結果は、生物学における「配偶者模倣の選択」をサポートする研究結果です。
まさに最上位クラスの人間は、恋愛市場においてより多くを手に入れられる勝者なのです。ただし、このエリアに属している男性は殆ど存在せず、得点の分布は「正規分布」であり「平均点50 標準偏差10」と仮定した場合せいぜい6%程度です。
※男性の総合点を数値化すること 実際の分布が何か特定することは極めて困難なので、標準的に用いられる分布関数の「正規分布」を採用することにした。
②準モテクラスに所属する男性の世界
女性は自分より格上の男性しか選びません。しかし、最上位クラスの男性は精々6%程度と考えた場合 準モテクラスに所属する男性のチャンスは極めて広いと言えるでしょう。
自分より総合点が下の女性としか付き合えませんが、女性の最上位クラスも6%程度なので まだまだチャンスは幾らでもあります。
芸能人クラスと関係を持ちたい男性は、最上位クラスに所属する努力が必要だ。でも一般的な恋愛を望むなら、準モテクラスで十分だ。
このクラスに所属する男性は18%程度です。よって上位30%以内に入っている計算になります。
このクラスに入ることができれば、男性はマタイ効果の恩恵も十分に得ることができ、一般的な女性との交際には全く困らないと思います。
大抵の場合は女性を追いかける恋愛をする必要もなく、仮に追いかけたとしても 相手から好印象を持たれて成功する可能性も高くなるはずです。
③デートやお付き合いはギリしたことがあるクラス
男性の総合点は平均点が50点を仮定しました。平均点なので、割と上手くいくのではと思うかもしれませんが、このクラスに所属すると男性は途端に恋愛がハードモードになります。
なぜなら、女性の多くは自分より格上の男性を望んでいるのであり このクラスに所属している人に目が映る女性は急速に減っていくからです。
このクラスに所属する男女は、全体の61%ほどでかなりのボリュームゾーンですが、このクラスに所属する女性は等しく格上を狙っているのです。
よって、一見パイは大きいように見えますが 実際に自分を狙ってくれる女性は少なく この辺りから急速にハードモードになっていくのです。
とはいえ、デートやお付き合いくらいはめっちゃ頑張ればできると思う。
厳しいが、残りの女性で満足するしかないんだ。
ひえぇ〜〜〜〜
④30点以下の男性
残念ですが、格上と関係を持ちたい女性から何かしらのアプローチを受けることはほぼないでしょう。あったとしても上手くいかず結婚に辿り着くことは極めて困難です。
内閣府の試算によると、生涯未婚率は男性で30%程度です。必ずしも恋愛関係を経験したことがない訳ではないかもしれませんが、それでもゴールに辿り着くことは困難なはずです。
内閣府 『令和4年版 少子化社会対策白書』 によると、2020年、50歳になった時点で一度も結婚をしたことがない人の割合は、男性28.3%、女性17.8%だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ec2509dd634bd9bb1cb4fff76de190cb191ed79#:~:text=2020年の生涯未婚,28.3%、女性17.8%」&text=内閣府%20『令和4,一途をたどっている%E3%80%82
このクラスに所属する男性は15%程度なので、おそらく③のクラスに属している人も 一部が生涯未婚となるのでしょう。
立ち上がれ 男性諸君。一歩たりと引けはしない戦いの合図だ。
これまで進化心理学に基づいて、女性がどのような男性を求めるのかを解説しました。更に、自分の総合点を上げると男性は恋愛市場において景色が丸っと変わることもお伝えしました。
おそらくここまで読んだ読者は
「どのようにすれば自分の総合点を引き上げることができるか」
に関心があると思います。
もう恋愛で惨めな思いをするのは嫌だ…!!
安心しろ。
実は、科学的に「女性は男性のどのような要素を加点するか」が判明しているんだ。
次回は、これまでの進化論的知見に基づき「女性が男性に対して加点する要素」を細かく紹介し それらを引き上げるための戦略についても紹介していこうと思います。
努力することが面倒臭い人に、少し 科学的に判明した面白い結果を紹介しましょう。男性は、自分の顔面的魅力 / 肉体的魅力を5段階としたとき、それぞれ1ポイント引き上げるだけで 9倍女性から一目惚れされる可能性が上がります。
たった1段階上げるだけで9倍なら、すぐに成果が出せそうな気がしませんか?
当然、性格やメンタルなど 他にも改善すべき点はあるかもしれません。しかし、努力をすれば確実に自分の周りの世界は変わっていくのです。
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