春は新しい出会いの季節です。
「そろそろ彼女がほしいし、マッチングアプリでも始めてみようかな」と軽い気持ちでアプリをダウンロードした方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな気楽な気持ちで成功するほど、マッチングアプリは甘くありません。
マッチングアプリは、ただ登録すれば理想の相手と出会える夢のような場所ではなく、ライバルがひしめく戦場です。

うぉぉぉぉ。。、
なぜマッチしねぇっッ!!(飲酒)

今日は荒れてるな。。、
いいねを集め、マッチングし、メッセージをやりとりし、実際に会うまで――そのすべてが熾烈な競争になります。
「適当に写真を選んで、自己紹介を書いて、気になる相手にいいねを送れば、そのうちデートできるだろう」
そう考えているなら、その認識を改める必要があります。戦略がなければ、いいねは集まらず、メッセージすら返ってこない現実に直面してしまうでしょう。
このまま何も知らずに戦場へ飛び込めば、待っているのは敗北のみ。
本記事では、甘い気持ちでマッチングアプリに登録した皆さんに、学術論文を用いて厳しい現実をお伝えします。
マッチングアプリとは?

マッチングアプリとは、スマートフォンやPCを使って異性と出会うことができるオンラインサービスです。手軽に始められ、普段の生活では出会えない相手と知り合うことができるため、多くの人が利用しています。
しかし、一口にマッチングアプリといっても、その種類や特徴はさまざまです。

まずは日本に存在するマッチングアプリをざっと紹介しようか。

よろしくお願いします!
マッチングアプリの種類
マッチングアプリには、大きく分けて以下のような種類があります。
- 恋活向けアプリ:恋人を見つけたい人向け(例:Pairs、with、タップル)
- 婚活向けアプリ:結婚を前提とした真剣な出会いを求める人向け(例:Omiai、ゼクシィ縁結び)
- カジュアルな出会い向けアプリ:気軽なデートや遊び目的の出会いを求める人向け(例:Tinder、Dine)
自分の目的に合ったアプリを選ばなければ、期待した結果を得ることはできません。
マッチングアプリの仕組み
基本的な流れはどのアプリも共通しています。
- プロフィールを作成(写真や自己紹介文を設定)
- 相手を検索・スワイプ(気になる相手に「いいね」する)
- マッチング(お互いに「いいね」が成立するとメッセージ可能に)
- メッセージのやり取り(相手と関係を深める)
- 実際に会う(デートにつなげる)
一見シンプルなようですが、成功するためには当然魅力的なプロフィール作りや適切なメッセージのやり取りが必要になります。
「とりあえず登録すれば出会える」というわけではなく、しっかりとした準備と戦略が求められるのです。
マッチングアプリは令和最強の出会い方法の一つ
マッチングアプリは、気軽に始められる点が魅力ですが 他にも実際に成果が出ている人もマッチングアプリ出身の方が増えているようです。
2021年の三菱UFJ銀行調べでは、独身者の婚活サービス利用において、利用者も成婚もマッチングアプリが増加傾向にあることがわかりました。

特に高額な結婚相談所は利用者も増加しないばかりか成約率もほぼ横ばいでコストに対して見合ったリターンがあるかは疑問であると言うことを示唆する結果でした。

特に男性の場合要注意だ。
このブログでは何度も主張しているが、婚活アドバイザー(笑)のクソアドバイスは決して聞くな。

マジですか
結婚相談所が成果に結びつきづらい理由は以下の記事で詳細を書いていますので興味ある方は読んでみてください。
このように、マッチングアプリ自体が流行していることも背景にあり、実際に成果につながったケースとしてマッチングアプリはその存在感を高めています。
マッチングアプリ市場は飽和気味ではありますが、それでも出会いの最前線ツールとして今後も一定のインパクトを放ち続けるでしょう。
この記事は何を目標にしているか?

マッチングアプリを始めたばかりの多くの男性が、「とりあえず登録すれば出会えるだろう」と気軽に考えてしまいがちです。
しかし、現実はそう甘くありません。適当にプロフィールを作り、なんとなく「いいね」を送り、雑なメッセージを送るだけでは、なかなか成果を出すことはできないのです。
本記事では、マッチングアプリで成功するためのテクニカルなノウハウ(プロフィールの作り方やメッセージのコツなど)には深入りしません。その代わり、「マッチングアプリは戦場である」という現実を理解し、適切な戦略を立てることの重要性をお伝えします。

テクニカルな部分もちゃんと論文使って解説してるから、安心してくれ。

神様〜
もしあなたが「気軽に始めたのに、なぜかマッチしない」「思ったよりも出会えない」と感じているなら、それは準備不足かもしれません。甘い考えのままでは時間と労力を無駄にしてしまいます。
本記事を読んで、しっかりとした心構えを持ち、戦略的にマッチングアプリに挑むきっかけにしていただければ幸いです。
グロテスクなマッチングアプリという名の戦場に、いざ!
ここからは、実際にマッチングアプリがどれだけ厳しい世界なのかを真面目に議論していこうと思います。
ここから紹介する学術論文や統計データの数々は、あなたを正しく絶望させる破壊力を持っているでしょう。
必要以上に絶望したくないなら、ここでブラウザバックをお勧めします。
マッチングアプリ、男性はマジで死ぬほど大変だから!
まず知っておきたいのは、マッチングアプリにおける敵(=同性の会員)についてです。
マッチングアプリ(にかぎらず)恋愛は戦場です。
一体どんな戦いが繰り広げられているのか見てみましょう。
2015年の研究を紹介します。Tinderにおいて、上位20%の男性ユーザーが 上位78%の女性ユーザーを喰い物にしていることがわかりました。
It was determined that the bottom 80% of men (in terms of attractiveness) are competing for the bottom 22% of women and the top 78% of women are competing for the top 20% of men.
Tinder Experiments II: Guys, unless you are really hot you are probably better off not wasting your time on Tinder — a quantitative socio-economic study
上記のグラフの面積は、男性ユーザーがおくる「いいね!」の数と女性ユーザーが送る「いいね!」の数に対応します。女性が1いいねを送る時、男性ユーザーは6.2いいねを送っていることを意味します。
また「いいね!」の割合に基づくティンダー経済のジニ係数は0.58と計算され、これは、ティンダー経済が全世界の95.1%の国民経済よりも不平等であることを意味しています。

さらに、平均的な魅力を持つ男性は、ティンダーに登録している女性の約0.87%(115人に1人)から「いいね!」されることが判明しました。
TinderとPairs/Withなどの国内製マッチングアプリは全く違う目的で使用されるものである と思われますが、それでもこの不平等さは大いに参考になるでしょう。

Tinderにおける不平等さはアメリカ社会よりもはるかに上… とは驚きだ。
普通ならこんな社会で戦いたくない。

どっひゃ〜〜〜〜〜っ
Tinder社会における外見的魅力とその格差について紹介しましたが、他の観点でも研究を紹介しましょう。
こちらはマッチングアプリOkCupid社による報告です。
2009年のOKCupid社の報告を引用します。男性は女性の外見を均等に評価したのに対し、女性は男性の80%を平均以下の外見であると評価しました。

「女性の8割は男性を平均以下の見た目と判断する」という研究結果は、視覚的な要素がどれほど重視されているかを物語っていると同時に女性は認知が狂っており、男性に対して厳しい目を向けていることを意味します。
あなたがもし「控えめに言っても平均的な男性くらいの写真を用意できたんじゃないか???」と思っても、そして実際にそうであっても 女性からは評価されない可能性が高いです。
このようにして、マッチングアプリにおいて写真は 統計的に判明しているように極めて重要な勝負を決める要素となりうるのです。
魅力度とメッセージの返信率

写真の魅力度が重要なのは、マッチングするときだけではありません。
異性とマッチングしたらメッセージを送って会話する必要がありますが、そこでも外見的な魅力度が極めて重要な要素になることを知っておくべきです。

マッチングアプリはマジで外見の魅力度ゲーだ。

うぅ。。。、
実際に外見の魅力度とメッセージの関係について調べた調査を紹介します。
2009年 OkCupid社の報告を紹介します。男性も女性も外見的魅力度と受診するメッセージ数には関係があることがわかりました。
一方で、どの外見的魅力度レベルにおいても 男性より女性の方がもらっているメッセージの数が多いことが判明しました。
OkCupid社の報告によると、魅力度レベルが最低のユーザーの受診するメッセージ数を1とした場合、最も魅力的なユーザは
- 男性 : 11倍
- 女性 : 26倍
ものメッセージ数を受信していることがわかりました。
この研究結果が意味しているのは、少なくとも 性別に関係なく外見的魅力度と受診するメッセージ数には明確な関係があり、男性の場合その開きは最大11倍になるということです。

メッセージの受信している数についてはよくわかったけど、メッセ時の受信数と返信が帰ってくる割合にはどんな関係があるの?

いい質問だ!
ここからは、メッセージの返信率と外見的魅力の関係について考えていこうか。
これまでメッセージの受信数とその性差&外見的魅力の関係について紹介しました。
ですが多くの読者にとって興味があるのは、実際に返信が帰ってくるのかどうかでしょう。
こちらについても統計的なデータを紹介します。
2009年 OkCupid社の報告を紹介します。メッセージの返信率は外見的魅力と関係していることがわかりました。
ただし、以下のような特徴がみられました。
- 多くの場合、最も魅力度の低い女性にメッセージを送った場合の返信率が最も高く、そこから徐々に下がっていく
- 魅力的な男性が最も魅力度の低い女性にメッセージを送っても返信率はあまり高くない一方、平均的な魅力度よりやや劣る女性からの返信率が極めて高い
さらに女性がメッセージを送った場合の返信率についても紹介します。
女性がメッセージを送った場合は以下のような特徴がみられました。
- 多くの場合、最も魅力度の低い男性にメッセージを送った場合の返信率が最も高く、そこから徐々に下がっていく
- 魅力的な女性が最も魅力度の低い男性にメッセージを送ると返信率が下がる
この記事を読んでいるということは、マッチングアプリの運用に困っている人でしょうから あなたは外見が「最も魅力的」にカテゴライズされる人間ではないでしょう。
よって、基本的には魅力の低い女性からは返信が返ってくるが 魅力度が高い女性にメッセージを送った場合は徐々に厳しくなると理解すればOKです。

おれはブサイクだから… もうダメだ。
来世に期待するしかないんだ…

正しく絶望できたようだな。
だからこそ、正しいネクストアクションを打てるんだ。
これまで紹介してきたデータは、どれもあなたを正しく絶望させたことでしょう。
ですが、だからと言って全く勝負にならない訳ではないと心得てください。
マッチングアプリにおいて男性は自己否定を経験する苦しい思いをする
これまで紹介してきたように、男性にとってマッチングアプリとは非常に厳しく かつ面倒臭いものであることが容易に想像できたかと思います。
実際に研究でも「マッチングアプリをやっている男性はメンタル的に厳しくなる」ことが示唆されています。

メッセージしても返信返ってこないし、ドタキャンもされるし、男性にとっては苦行になるだろう。

そんなに厳しいのか…
マッチングアプリを現在進行形で使用しているユーザーと、そうでないユーザの違いを調べた研究を紹介します。
2016年の研究を紹介します。マッチングアプリの男性ユーザーは使わない人に比べて自尊心のレベルが低くボディイメージに対して否定的であることが判明しました。
Whether they’re swiping left or swiping right, male users of the popular dating app Tinder appear to have lower levels of self-esteem and all users appear to have more negative perception of body image than those who don’t use the app, according to research presented at the annual convention of the American Psychological Association.
Tinder: Swiping Self Esteem?
マッチングアプリ(Tinder)の利用者は不特定多数にある種の品定めをされる構造により
- 顔や身体に対する満足度が著しく低い
- 身体に対する恥や監視のレベルが高い
という傾向がありました。
この研究が示唆しているのは、女性にとってマッチングアプリは「素敵な男性に比較的簡単に会える」「男性に求められて承認欲求を満たせる」「会った男性に奢ってもらえる」「ドタキャンしても大丈夫」「魅力的な男性と性行為ができる」等々から、楽しい活動になることもしばしばでしょう。
しかし、男性からしてみれば堪ったものではではありません。
このような心理的リスクを軽減するためにも、少しでもプロフィール写真の魅力度を上げ 自分を守ることが大切なのです。
もうやめて!羽蛾のライフはゼロよ!!

ここまで読んで、「マッチングアプリってこんなに大変なの?」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、それが現実です。男性ユーザーにとって、マッチングアプリは決して楽な場所ではなく、ただ登録して待っているだけでは何も起こりません。

ぐうぅぅぅぅ。。、

大ダメージすぎだろ
しかし、厳しい環境だからこそ、戦略を立てて挑む価値があります。
ただ闇雲に「いいね」を送ったり、テンプレのようなメッセージを送るだけでは、埋もれてしまうだけです。プロフィールの作り方、写真の選び方、メッセージの工夫、ターゲットの選定など、しっかりと考え抜いて行動することが必要です。
「思ったよりも難しいからやめよう」と諦めるのは簡単ですが、それでは何も変わりません。本気で成果を出したいなら、甘い幻想は捨て、現実を受け入れ、しっかりと対策を練りましょう。
マッチングアプリは確かに厳しい戦場ですが、適切な戦略と努力があれば、戦い抜くことは可能です。

論文解説お兄さんの名は伊達じゃない。
ちゃんと科学的に正しい必勝法を用意してるから、おれに任せろ。

頼もしすぎる…!
この記事では、マッチングアプリでモテるためのテクニカルな方法論については一歳触れてきませんでした。
ここからは実際に、マッチングアプリをインストールして、科学的に正しい マッチングアプリの戦術を授けようと思います。
まずは手始めに写真撮影のテクニックを学術論文用いて紹介したいと思います。
最後に、あなたが「ただの養分」として消耗する側ではなく、戦略を持って勝ち抜く側に回れるよう、本記事をきっかけに考えていただければ幸いです。
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