あなたに好きな人ができたとき、どんな戦略をとってその人との関係を深めていこうと考えますか?
「とりあえず連絡先交換しないと」
「仲良くなって、少しずつ距離を縮めていこう」
「仲良くなったら告白しよう」
そのように考えてゆっくり時間をかけたいところですが、現実はそうはいきません。
恥ずかしい話だが、僕も昔やってしまって好きな人にフラれた経験があるな。
ん?
でも間違ったアプローチ方法には見えないけど???
確かに上記の距離の縮め方は、例えば漫画とか小説ではよくありそうな展開ですが これを現実世界で応用することは何がまずいのでしょうか。
現実世界での正しいアプローチ方法を学べば、気になる異性と最初のデートに行ける可能性が飛躍的に向上するはずです。
でも、その方法がわからないし 学校や親や友人は教えてくれないですよね。
上記のアプローチの何がマズいかというと、結論
「優しく近づくことは、異性の気を惹くシグナルにならず むしろ嫌い寄りであること」
「信頼を勝ち取ってもそれは友人としてであって、男を出されてもそんな目で全く見てない」
に集約されます。
ここからは、このようなアプローチの何がマズイのか解説し その対策方法を検討したいと思います。
初心者 非モテがやりがちなアプローチ「非モテコミット」
非モテコミットとは、欲求不満な男が少し優しくされたくらいでその女性を好きになり、もうこの女性しかいないと決めつけて必死にアプローチすることを指します。
選択肢がないので、特定の女性に入れ込んでしまい 嫌われまいと必死になって点数を稼ぐのです。
でも、女性へのアプローチってそんなものじゃないの?
いや、ここには重大な欠陥がある。
それについては後で話そう。
そして、その女性に対して非モテコミットする男性のとる(ほぼ)唯一と言ってもいい戦略が「フレンドシップ戦略」です。
フレンドシップ戦略
フレンドシップ(friendship)は、「友情」という意味を指す単語です。
よってフレンドシップ戦略とは
「女性に対して無害な男性であるかのように接近して友情を築き、お互いをより理解するようになったら最後告白する」
といった戦略です。
そして残念ですが、このような戦略はうまくいかないことが多いでしょう(相手の女性が、最初からあなたの外見等で魅了されていた場合を除きます)。
いやいやw だから、普通はこうゆうアプローチするんじゃないの???
よし。
ここからはこの戦略がなぜうまくいかないか、科学的に解説しよう。
女にヨシヨシして捨てられるチー牛 = ヨシ牛
フレンドシップ戦略と関連してきますが、チー牛が女性に(優しさ半分、恋心半分)でヨシヨシしたものの相手はあなたのことを(少なくとも異性とは)みておらず 最後捨てられる哀しいチー牛を「ヨシ牛」と言います。
チー牛側は相手に対して好意があるので、喜んで女性のために尽くすでしょうが それらは全くの無意味で最後は哀しい結末に終わって無力感に苛まれてしまいます。
切なすぎる…!!!!
まぁ、男女の関係ってのはそんなもんだ
ヨシ牛はこのような経験から
「女性に対して嫌悪感を抱く」
場合もしばしばです。
実は科学的には
「女性は(少なくとも肉体関係に及んでいない男性に対して)男性を搾取的に利用する」
ような行動をとることが知られています。
これは進化における適応の結果で、女性は男性と比して身体が弱くぴぇんで許されるので このような行動を見せるのは合理的なのです。
非モテコミットが上手くいかない科学的根拠
非モテコミットする男性のほぼ唯一の戦略「フレンドシップ戦略」が上手くいかないことを述べましたが、一見うまく行きそうな気もします。
初めて会う女性に近づき、少しずつお互いを知って最後に告白 の流れの何が悪いのでしょうか。
何がマズイのかさっぱり分からない…
よし。
ではいくつかの研究結果を基に、フレンドシップ戦略が上手くいかない理由を示そう。
フレンドシップ戦略の欠点① : そもそも優しさを女性は評価しないばかりか少しキモいと思っている
2014年の研究を紹介します。男性は、女性の優しさ 献身さに魅力を感じますが 女性は実際そうではないようです。むしろ、若干優しさに対して嫌悪感すら抱いてしまうようです。
Responsiveness may signal to a potential partner that one is concerned with her or his welfare, and may therefore increase sexual interest in this person. Research shows, however, that this proposition holds true for men, but not for women.
Why Do Men Prefer Nice Women? Gender Typicality Mediates the Effect of Responsiveness on Perceived Attractiveness in Initial Acquaintanceships
そして、本当に安全だと理解したら
「おともだち」
として解釈するんだ。
なるほど。。、
女性の視点に立つと、安全で無害な「おともだち」の男の子が最後は男を出してくるわけですから、恐怖でしかありません。
インターネットでは
「ぬいぐるみからペニスが生えてきた笑」
「ぬいぐるみペニスショック」
と言った言説を見ますが、フレンドシップ戦略は正しく「ぬいペニ」状態なのです。
優しさを根拠に女性と距離を縮めるのは、直接的な非モテコミット要素になってしまうのです。
フレンドシップ戦略の欠点② : 女性は一定以上の外見を備えている男性でないと、そもそも異性として評価しない
残酷な現実ですが、フレンドシップ戦略で近づいても 一定の信頼を勝ち得たら
「おともだち」
認定されるかもしれません。
ですが、ここで更なる現実が待っています。
たとえ外見以外の要素が優れていたとしても、あなたは恋人候補の評価の土俵にすら立てないかもしれません。
2017年の研究を紹介します。女性とその母親に身体的魅力が異なる3人の白人男性の3枚のカラー写真と、プロフィールを見せ評価してもらいます。
結果、女性とその母親の評価は案の定ターゲット男性の身体的魅力に強く影響されている事が示唆され、最も望ましいプロファイルを持つ男性はある程度身体的に魅力的であった場合のみ好意的に評価され、身体的に魅力的でない男性は最も望ましいプロファイルを持っていても望ましいパートナーと評価される事ありませんでした。
誤解を恐れず言い切ると「男性の性格は性愛においては容姿の一定ラインを超えない限り評価されず、また容姿が優れない男性は実際の性格によらず好ましくないと評価される」ということになります。
Women and their mothers were strongly influenced by the physical attractiveness of the target men and preferred the attractive and moderately attractive targets. Men with the most desirable personality profiles were rated more favorably than their counterparts only when they were at least moderately attractive. Unattractive men were never rated as more desirable partners for daughters, even when they possessed the most desirable trait profiles.
https://link.springer.com/article/10.1007/s40806-017-0092-x
つまり、頑張って近づいても
「おともだち」
以上の評価を貰えないかもしれません。
残酷すぎる。。、
人生とはそんなものだ。
だからこそ、それに打ち勝つのが男ってモンだろ?
この場合、告白したとしても やはり
「ぬいぐるみはぬいぐるみ」
「ぬいぐるみからペニスが生えてきた笑」
なので、残酷な結果があって終わりでしょう。
もう一つ、先ほど紹介した研究結果を補強する研究を紹介します。
2009年のOKCupid社の報告を引用します。男性は女性の外見を均等に評価したのに対し、女性は男性の80%を平均以下の外見であると評価しました。
女性は異性を選択する際、極めて厳しい目を男性に向けます。それは、一度妊って仕舞えば多大なリスクを背負い込むのは女性だからです。
そのため
「ともだちになった。だから次のステージ(恋愛関係)へうまくステップアップできる」
は論理的に成立し得ないのです。
フレンドシップ戦略の欠点③ : 女性に好かれようと点数稼ぎする行為は弱者男性のシグナル
女性は様々な点で自分よりも格上の男性を好むことが研究によって示されています。
そして
「自分の厳しい選択の目を潜り抜けた格上の男性に対し、自分の資産(=子宮と時間)を差し出し身体を貫かれても良い」
という 一種の屈服 こそが、女性のハートが射抜かれる瞬間(の一つ)です。
そのような要素が非モテコミットからは全く感じられません。
そして、一人の女性に固執して「好かれよう 嫌われないよう」と下からアプローチする様は、女性にとって嫌悪を抱く弱者男性のシグナルそのものです。
科学的に判明している、男性のモテシグナルの一つ
「暴力性」
と真っ向から反発する行動がフレンドシップ戦略なんだ。
うわぁ。
確かにうまくいかなそうな気がしてきた…
じゃあどうすればいいのよ
これまで、非モテコミット フレンドシップ戦略が全く機能しないものだと、論文を交えて科学的に解説しました。
よって、これらとは異なるアプローチをしなければ 異性を落とすスタートラインにすら立てないことになります。
でも、友達のように仲良くなる戦略取らないなら
どうやって近づいていけばいいのさ
基本は
「フレンドシップ戦略」
の真逆を実践するだけだが、少し例を挙げてみよう。
対策① : さっさとデートの誘いをする
最初に友情を築こうとする行動が初手から誤りです。
気になる異性とある程度会話できる状態に持っていく必要はありますが、話せるようになったらすぐに2人でお出かけする約束を取り付けてください。
ん?
これだけ?
そうだ。
これでぬいペニは100%回避できる。
女性は恋愛の初期段階において、自分に対して優しさを出してくる男性に惹かれることはありません。友人としての信頼を勝ち取ったとしても、その後は単に「おともだち」の仲間入りをするだけです。
デートの誘いをすることは、相手に
「これから貴女を女性として狙いに行きます。貴女も私を評価してください」
と宣言することになります。
これであなたが友人として接してきているのではなく、男性として接してこようとしていることを相手の女性に理解してもらえます。
これで断られてしまったら、それは初めから勝負にならなかったので 諦めて次の女性に行ってください。
この戦略は以下の意味で極めて有効です。
- 「おともだち」になるまでのコストをカットできる
- 自分が初めから評価対象になっていないことの答え合わせを初期段階で終わらせられる
- お互いが恋愛関係になれるかの評価を開始し始めるので、フェアな戦いが担保される
対策② : 外見を磨く
結局は対策①を使うことになるのですが、初デートの誘いを断られる確率を下げるためにも 外見磨きは重要です。
まぁ、結局は顔だよね。
違う
女性が好きなのは「格上の男性」だ。
初デートで外見以外の魅力も十分に伝えられればそれで問題ないはずだ。
自分の遺伝的限界まで外見の魅力を引き上げたとして、あなたの現在の魅力はどれくらいでしょうか。100%の自分でないならまだ絶望するのは早いです。
女性が求める男性のペルソナ像は大体判明しています。こちらの資料をチェックしていただき 何を目指して外見の改善を図れば良いか考えてみると良いでしょう。
他にも外見改善の方法はさまざまな方が情報発信していますが、現実的に何ができるか? 足切りを突破するにはどうすれば良いか? まで考えて実施することが望ましいでしょう。
対策③ : 出会いのチャンネルを増やしておく
実際問題あなたの方が相手の女性より格上だったとしても、選択肢がその女性一人だったら 十分にパフォーマンスを発揮できないでしょう。
換言すれば
「実際にどちらが格上か?」
ではなく
「今目の前にいるあなたが格上に見えるか?」
で評価されてしまうということです。
そのために、出会いのチャンネルを増やし 心に余裕を持っている状態にしておくことが望ましいです。
なんか不誠実な気もするけど。。、
いや。いつか現れるあなたにとってのベストパートナーを本当の意味で幸せにするために、今から心のゆとりを作っておくんだ。
例え今目の前にいる女性と素敵な関係を築けなかったとしても、いつか現れる最高の女性をあなたが幸せにするために 今から心のゆとりを作っておいてください。
いわゆるアルファオスの男性は、溢れんばかりの魅力で身近な女性を虜にしています。
努力不要で出会いのチャンネルを増やしまくっている状態です。だからこそ、より一層魅力が光るのです。
実際に女性はモテる男性とロマンチックな関係を構築したいという欲求が備わっています。
2009年の研究を紹介します。独身の女性は、独身の男性よりもすでに交際している男性とのロマンチックな関係に興味があることが示されました。一方で、男性にはそのような傾向は見られなかったということです。
The results showed that only single women were more interested in pursuing an attached target rather than a single target. We discuss how these results add to what is already known about mate poaching.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022103109001048?via%3Dihub
この研究結果は、生物学における「配偶者模倣の選択」をサポートする研究結果です。
このような状態は、一般に「モテスパイラル」として理解されている現象です。あなたはたとえ嘘であっても
私は非モテではありませんが?
と言う顔をして女性を口説かなければならないのです。
あなたが(少なくとも今は)アルファオスでないなら、科学の力で恋愛の力学を理解し 擬似的にもアルファオス的な振る舞いをしなければならないのです。
対策④ : 脈アリジャッジメント
科学的に脈アリを見抜くための方法はいくつか判明しています。これらの知見に頼ることは極めて有効でしょう。
えぇ!! 脈アリって見抜けるの???
あぁ。科学の力はすごいな。
こちらについてもいずれ紹介するから、楽しみに待っていてくれ。
この恋愛に脈があるのか、ないのか。それがわかるだけであなたはより行動を実行しやすくなるでしょう。
科学の知見で脈アリサインを見抜く。その手法を心得ておくことは、あなたが異性としてみられているのかぬいぐるみなのかを判断する手がかりになるはずです。
対策⑤ : キモい優しさと女性から評価される優しさの違いを理解する
フレンドシップ戦略で女性に近づき、対等に仲良くなって距離を縮める戦略。
友人としての関係構築でしたら全く問題ないのですが、これではお友達フォルダ行き確定でしょう。
よって
異性として評価される優しさ
を理解し、実践するべきです。
え、優しさに違いがあるってこと?
その通りだ。
どんな優しさに女性は心奪われるか これは知っておいて損はないと思う。
単に優しさを振り撒いて女性を魅了できてしまうのは、一部のモテるアルファオスだけです。我々は、科学の力で擬似アルファオス的振る舞いを身に付けなければなりません。
同時に「女性が評価する優しさ」を発揮しても、あなたの振る舞いがキモいと 女性は子宮の底からあなたを嫌悪することでしょう。
その結果、あなたの優しさはハラスメントに変わってしまいます。
男性が発してはならない弱者のシグナルを発見し改善することは、あなたの魅力を大きく引き上げるはずです。
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