【論文】女性を口説くとき、性欲を出すのは悪手なのか?

女性心理

「性欲を出して口説く男はキモい」「エロを感じさせない男がモテる」──
X(旧Twitter)を眺めていると、こんな意見が目に入ります。

しかし、あなたは疑問に思いませんか?
性欲を出す=悪手というこの考え、果たして科学的に正しいのでしょうか。

クソニートくん
クソニートくん

口説いている時に全く性欲でないのは、流石におかしいよね?

Murasaki
Murasaki

その通りだ。よくもまぁ、こんなゴミアドバイスを堂々としているものだ。

進化心理学の視点で見ると、むしろ逆です。
「性欲を抑えた男」こそ、恋愛競争で淘汰される側にまわる。

この記事では、女性を口説くにあたっていかなる姿勢で臨むべきなのか解説します。

この記事を書いた人 / この記事の対象読者と結論

Murasaki
Murasaki

はじめまして。「論文解説お兄さん」を自称している、Murasaki(むらさき)だ。

クソニートくん
クソニートくん

友人兼水先案内人のニートです!

はじめまして。この記事を書きました Murasakiと申します。

論文を用いて、少しでも人生が明るくなるようなお手伝いをする情報発信をしています。

マルボロの赤を愛煙する喫煙者です。
詳細につきましては、以下の記事をご確認ください。

最初にこの記事の結論を簡単に述べておきたいと思います。

  • 意中の女性の前で性欲を隠すのは悪手
  • 女のゴミアドバイスをきいてはならぬ

「性欲を出す=悪手」ではなく、「萎縮こそ悪手」

下心丸出しのサンジ。もちろんこんなことをやってしまってはNGだ。

まず、男性が美女を前にすると緊張してしまう──この反応には進化的な理由があります。

私のブログでは度々言及していますが、モテをリバースエンジニアリングするためには、遺伝子に刻まれた本能 特に「進化によって形作られた人間の心理や生物の特性」を理解する必要があります。

一見遠回りに見えるこのアプローチは、さまざまな研究に裏付けられた「人間心理の本当の姿や根源的な欲求」を浮き彫りにします。

人類がサバンナで暮らしていた時代、美しい女性の近くにはたいてい“強いライバル(アルファオス)”がいました。そんな女性を間違えて口説こうものなら、たちまちアルファオスに目をつけられてしまいます。

これはサルの群れでも観察されます。弱い個体がうっかり性欲を出してしまうと、たちまちボスザルに目をつけられて攻撃されてしまいます。

そのため、脳は「この女を口説いたらリスクがあるかもしれない」と警戒するように進化しています。

これが、男性が美女の前で緊張してしまう理由です。

R.Trivers 1985『Social Evolution/生物の社会進化』チンパンジーのオスが、メスに対する自らの性的な関心を隠そうとする例:「自分の爪への突然の興味」。

ただし現代では、この“ビビり”が命取り。
女性から見れば、

「堂々としていない男=自信がない=遺伝的にも社会的にも弱い」

と本能が判断してしまうのです。

Murasaki
Murasaki

女からしたら「ビビってる男の姿」は滑稽でキモく映ることだろう。

クソニートくん
クソニートくん

なるほど。。、

どんなに誠実でも、緊張して縮こまった瞬間、あなたは「格下男性」ラベルを貼られてしまう。
ここが、恋愛市場で最も見落とされがちなポイントです。

テストステロンが語る「本能の真実」

そもそも、男性的な意欲に溢れた男性は積極的に女性にアプローチを仕掛けることは研究レベルでも知られています。

2012年の研究を紹介します。テストステロンが高くなることと異性に対してアプローチする意欲は直接的に関連していることが判明しました。

However, in interactions with women, those men who had experienced a greater T increase during the contest subsequently showed more interest in the woman, engaged in more self-presentation, smiled more and made more eye contact.

Men with elevated testosterone levels show more affiliative behaviours during interactions with women

実験では初めに健康な男子学生のペアで、Tレベルが上昇する非体育的な競争を行いました。その後、参加者はそれぞれ、見知らぬ男性または女性と短い非公式の交流を行い その様子を観察します。

競争に勝利しテストステロン値が高くなった男子学生は、そうでない男性と比較してより多くの自己開示を行い、より多く微笑み、より多くアイコンタクトをとりました。

一方で、同じT上昇があっても、相手が男性の場合にはそのような変化は見られませんでした。
つまり、男性同士の競争で得られた“勝者のホルモン反応”が、その直後の女性へのアプローチ行動を強化することが実証されたのです。

Murasaki
Murasaki

「競争に勝利した男性」と言うのがポイントだ。美女に臆さず積極的にアプローチを仕掛けているんだ。

クソニートくん
クソニートくん

確かにこれは、強い男性のサインになりそうだね。

つまり「女性に惹かれて活性化する」反応は、競争に身を置いて勝利している男性の本能として正常。
性欲を抑えることは、そのようなシグナルを発するチャンスを 態々切る行為に近いのです。

一方で、別の研究(Carré & Olmstead, 2015)はこう示しています。

2014年の研究を紹介します。
この論文は、テストステロン(T)と攻撃性の関係を「静的なホルモン量」ではなく、競争によって生じる動的な変化として捉え直した重要なレビューです。

“T concentrations are not static, but rather fluctuate rapidly in the context of competitive interactions, suggesting that acute fluctuations in T may be more relevant for our understanding of the neuroendocrine mechanisms underlying variability in human aggression.”

Social neuroendocrinology of human aggression: examining the role of competition-induced testosterone dynamics

Carré & Olmstead(2014)は、人間の競争・勝敗・社会的地位の変化がテストステロンをどのように変動させ、その結果として攻撃的・支配的行動を引き起こすかをまとめています。
研究によれば、Tのベースライン(もともとの量)と攻撃性の相関は弱い一方、勝負・競争・挑戦などの状況で起こる急なT上昇や下降が、行動変化を直接的に予測することが明らかになりました。

クソニートくん
クソニートくん

つまり?

Murasaki
Murasaki

テストステロンの量は一定ではなく、社会的な文脈(自分の地位や競争の結果など)で動的に変化しうる ということだ。

また著者らは、このT変動が脳内の神経機構(特に扁桃体・前頭前皮質など)に働きかけ、社会的行動や攻撃性を調整する可能性を指摘。
つまり、攻撃性は「ホルモンの量」ではなく、「社会的文脈に応じたテストステロンの動き方」によって決まるというわけです。

本研究は、競争・地位・支配・挑戦といった社会的要因が、どのようにして男性のホルモンと行動を結びつけるのかを解明する――社会神経内分泌学(social neuroendocrinology)という新しい学問領域の方向性を示した重要な論文です。

美女にビビって自信が下がる → テストステロンが下がる → 行動が消極的になる → 魅力が下がる。
この悪循環が、まさに“恋愛の敗者ループ”です。

他の記事でも解説していますが、女性にとって格下の男性に孕まされることは悍ましいエイリアンに犯されることと同等の根源的な恐怖なのです。

だからこそ、女性は敏感に「この男性は自分の遺伝子を遠くまで運んでくれる優秀な男性か?それとも子供を下等遺伝子で非モテにして 遺伝子の拡散をストップさせてしまうか?」を察知しているのです。

「女性の言う恋愛論」を信じてはいけない理由

SNSで発信される「モテ論」には、もう一つの落とし穴があります。
それは──女性自身が自分の本能を理解していないという点。

Murasaki
Murasaki

これは極めて重要だ。世の中の「道徳的に正しいモテ情報」みたいなのは、全部ゴミだ。

クソニートくん
クソニートくん

言い切った〜〜〜!w

進化心理学では、人間の恋愛感情の多くはアダプティブ・アンコンシャス(適応的無意識)によって動かされるとされています。

…と言うより、その無意識下根源的な心理を「進化論」という観点から解き明かして行こうとする営みが進化心理学です。
簡単に言えば、「惹かれる理由を理屈で説明できない」のが人間。

そのため、女性が「性欲を出す男はキモい」と発信していても、実際には性的に自信があり、堂々と性欲を出して口説いてくる男に惹かれているケースが多い。
彼女たちの言葉は“建前”であり、本能の真実とは異なるのです。

一方、「非モテ期を経て試行錯誤してモテるようになった男性」の経験談は、本能の現場で培われた“実証データ”。
信じるべきはそちらです。

実践:美女を前にしても萎縮しない技術

では、どうすれば「堂々と性欲を出せる男」になれるのでしょうか?

クソニートくん
クソニートくん

何その問いかけw

Murasaki
Murasaki

悩める羊たちを救済しよう。

最後に実践編として、どのようなマインドセットで どのような戦略で女性にアプローチを仕掛ければ良いか解説します。

美女ほど堂々と口説け

美女は競争率が高く、同時に「自信のある男」を求めています。
ビビった瞬間に「格下」判定。
むしろ「あなたみたいな人、放っておけるわけがない」と笑えるくらいの余裕がちょうどいいでしょう。

とはいえ、それができないから苦労してるんじゃねーかよ!!!!という声が聞こえてきそうです。

クソニートくん
クソニートくん

それはそう。

Murasaki
Murasaki

月並みの表現になるが、実践形式で慣れろとしか言いようがない。

これはおそらく実戦で口説きまくって「案外格上オスに睨まれたり、殴られたりしないじゃん」という成功体験を積むしかないでしょう。

かなり当たり前のことを言っていますが、ビビってるくらいなら とりあえず一歩を踏み出すしかないのです。

そしてこのマインドセットは以下の意味でも重要な戦略です。

無害アピールはやめる

「僕はエロくない」「下心なんてない」──この言葉ほど危険な自己アピールはありません。
それは“自信がないサイン”として本能に読み取られます。

むしろ「あなたを女性として魅力的に感じている」という態度で女性に接する必要があります。

これは、裏を返すと「周りの男性の目には、あなたが強者男性である」ことを示す正直なサインになることも忘れてはなりません。

あなたが女性の前で堂々としている限り、周りの男性はむしろ根源的な恐怖で近寄ってこなくなるのです。

Murasaki
Murasaki

攻撃は最大の防御だ。攻めろ!!!!

クソニートくん
クソニートくん

うすw

更に、ここでは研究を貼りませんが、女性と「おともだち」になるようなアプローチで女性に接近するのはそもそも悪手(フレンドシップ戦略)であることを理解しなければなりません。

詳細は以下の記事に譲りますが、この戦略ではまずうまくいかないことを頭にとどめておいてください。

競争相手を意識しすぎない

他の男を意識した瞬間、テストステロンが下がります。この怯えがあなたの魅力を大きく毀損していることを理解しなければならないのです。

ライバルを気にせず「自分が主役」と思い込むだけで、声・姿勢・目線のすべてが変わる。
これは生理学的にも理にかなった“ホルモン制御”のテクニックです。

むしろ、周りの男性を出し抜いて「ざまーみろwww」くらいのメンタリティで女性に対峙するべきなのです。

結論:性欲を隠す男は、魅力も消している

性欲を抑えることは、単に“下心を隠す”ことではなく、自分のエネルギーを封印する行為です。
女性は理屈ではなく、男性の自信・覇気・性的エネルギーを匂いのように感じ取るもの。

本能に逆らうな。
堂々と、誠実に、そして清潔に“欲”を見せろ。
それが、進化心理学的にも最も自然で、最もモテる男のあり方です。

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