2015年の研究を紹介します。みんなでダンスをすると、エンドルフィンが放出され ランナーズハイ状態になることがわかりました。
Results demonstrate that both synchronization and exertion have positive independent effects on self-reported social bonding and pain threshold. Accordingly, findings previously restricted to non-exertive activities can generalize to everyday social activities, such as dance.
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsbl.2015.0767
研究ではブラジルのマラジョー島にある地元の学校で、高校生の参加者264名(女子164名、平均年齢14.82±2.289 s.d.)を被験者としました。
彼らに3人1組のグループ(男女混合60グループ)を4つの運動条件
- 高労作同期
参加者全員が同じ音楽に合わせて、立って行う全身を使ったダンスを同じ動作で同時に行う - 高労作部分同期
参加者が同じ音楽に合わせて、立って行う全身を使ったダンスを異なる動作で同時に行う - 低労作同期
参加者全員が同じ音楽に合わせて、座って行う手だけ使ったダンスを同じ動作で同時に行う - 低労作部分同期
参加者が同じ音楽に合わせて、座って行う手だけ使ったダンスを異なる動作で同時に行う
に割り振って調べられました。
結果として、同時かつ同期した動作を行った場合は 痛覚の感じる閾値が下がりました。特に立って行ったダンスで顕著でした。これはエンドルフィンが上昇したことを表します。
さらに、同期性(一緒にダンス)は、集団内向社会性評価(一緒に踊ったメンバー内の評価)の有意な上昇と関連し、内集団の向社会性に対する労力の有意な主効果があり、同期性と労力の間の交互作用効果はありませんでした。
同期性と労作は、外集団(踊りに参加していないクラスメイト)の向社会性には影響しませんでしたが(図2b )、外集団の向社会性指数は、全体的に活動後に有意に高いことがわかりました。