東北地方の持続可能性(笑)

少子高齢化

止まらない少子高齢化。ニュースで頻繁に「子供が減った〜」「高齢者が増えた〜」と聞くようになり、もはや解決は不可能なのかもしれません。

特に少子高齢化が深刻な地域があります。それは東北地方です。

そして東北地方がヤバいことは何となく知っていたけれど、実際にデータや事例を調べてみると「想像以上に深刻だった」というのが率直な感想です。

クソニートくん
クソニートくん

そんなヤバいの…???

Murasaki
Murasaki

あぁ。東北はもう終わりだろうな笑

人口減少、若者流出、産業の停滞、そして熊の出没増加――。
ニュースで断片的に聞くより、現場の数字や構造問題を追っていくと、東北が直面している危機は笑えないほどリアルで迫っています。

特に少子高齢化のスピードは全国でも突出しており、高齢者ファーストの政策構造、稼げる産業の不足、里山管理の限界など、複数の問題が複合的に絡み合っています。

本記事では、その「ヤバさ」の内訳を科学的・統計的視点から整理しつつ、なぜここまで追い込まれたのか、そして何が起きつつあるのかをわかりやすく解説していきます。

東北の未来が「終焉」に近づく理由

東北地方は日本の中でも特に人口減少が激しく、出生率の低下と若者流出が長期的なトレンドとなっています。

地域文化として高齢者を重んじる気風が強く、政治的にも高齢層の意向が反映されやすい構造があります。
このため、若者や働き手向けの投資よりも、高齢者向けの施策に予算が振り分けられがちです。

その結果、企業誘致やイノベーション支援など「稼ぐ力」を作る分野が後回しにされ、地域経済の衰退がさらに加速しています。
環境面でも、野生動物の生態系変化によって熊との遭遇・被害が毎年増加しており、里山の維持管理コストも上昇。これらの要素が複合的に地域社会を圧迫しています。

Murasaki
Murasaki

この熊の出没というニュースも頻繁に聞くようになったが、その原因は「東北に住む人たちの意思決定の結果なんじゃない?」とすら思っている。

クソニートくん
クソニートくん

酷すぎる…

とはいえ、私もこれまで印象ベースで「東北やばいんじゃない?」くらいの感想しか持ち合わせていなかったのですが、実際にデータを見るとそこには笑えない現実がいくつも転がっているのです。

ここからは実際のデータを用いて、東北の現状 そして未来について考えてみます。

データが示す現実――少子高齢化・産業衰退・熊害増加の構造

人口減少・産業構造の硬直化・野生動物との衝突は、単に地方特有の問題ではなく、東北の社会基盤そのものを揺さぶる深刻な構造問題です。

そしてこれらの問題点は、実際に客観的な指標で見るとその輪郭がはっきりとしてくるのです。

見れば見るほど、東北の持続可能性の低をリアルに感じて絶望してしまうので、ぜひ気を引き締めていただければと思います。

少子高齢化が止まらない:社会基盤が崩れるスピード

東北地方の多くの自治体は、民間の有識者らで作られる「人口戦略会議」が定義する「消滅可能性自治体」に該当しています。そしてその数は東北6県で最多の165自治体に及びます。

そのヤバさは数字だけではわかりづらいので、塗り分けマップチャートで表示したのが以下になります。

引用源 : https://www.asahi.com/special/population2024/
クソニートくん
クソニートくん

東北地方、真っ青www

Murasaki
Murasaki

秋田県なんて、生き残っているのは秋田市だけだからなw

消滅可能性自治体数を県別にみると、青森35(市町村数は40)、岩手26(同33)、宮城19(同35)、秋田24(同25)、山形28(同35)、福島33(同47)だった。各県内の消滅可能性自治体数は宮城を除きいずれも70%以上で、特に秋田は秋田市以外すべてが該当し、96%に上った。

「消滅可能性」東北6県で全国最多の165 民間団体

これは東北地方のピークが1995年と、他の地域よりも15年衰退を先取りしている事実からも窺い知ることができます。

結果として、東北地方の高齢化率は 日本の平均と比較しても突出しているのが現状です。

引用源 : https://www.tohoku.meti.go.jp/kikaku/vision/pdf/22chuki_kon3_4-3.pdf

特に若年女性の人口流出が著しいことも注意する必要があります。
若い女性が都市部へ移住し続けることで、出生力が急速に失われ、地域の人口再生産がほぼ不可能なレベルに落ち込んでいます。

若年女性人口変化率が-70%を超える地域は、東北地方ではザラだ。中には、9割近い女性が消えていく自治体もあった。

若い女性でないと子供は産めませんので、人口維持の観点では若年女性が極めて重要な役割を担います。

ですが、日本の出生率は西高東低の様相を呈しており、東北の若年女性が子供を産んでいない現状が存在するのです。

引用源 : https://resas.go.jp/population-nature/?pref=13&city=13101&tab=0&year=2023&level=pref&lowAge=0&upAge=90&xContent=00&xSubContent=0&xYear=2023&yContent=00&ySubContent=0&yYear=2023&lat=38.89103282648849&lng=136.47216796875003&zoom=6&opacity=0.8&method=declining

加えて、その地域から若年女性が流出してしまう点も見逃せない論点になるでしょう。

後述しますが、そんな若年女性が逃げ出したくなるようなイベントが東北は盛りだくさんなので、そりゃあうまくいかないでしょ… とため息が出てしまいます。

Murasaki
Murasaki

東北の人口に関する現状は、おおよそ理解できたんじゃないか?

クソニートくん
クソニートくん

終わったw

東北の人口を維持するために、いかに若年女性に逃げないでもらうか?が極めて重要なのですが、次はそれがそもそも東北地方には難しいんじゃ… という話をしましょう。

稼げる産業の不足が地域経済を衰退させる

東北地方は人口シェアが日本全体の約6.7%であるのに対し、生産量は約6.3%にとどまり、全国平均と比べて経済効率が低い状況にあります。

付加価値産業が少ないため若者が地元に残る理由が弱く、結果的に人口流出と地域経済の縮小を同時に進行させる悪循環を生んでいます。
特に東北地方は、他の地方と比較しても明らかに給与が低い点で突出しており、これは住民税収等の不足として東北地方の持続可能性にダイレクトに影響を与えるでしょう。

引用源 : https://www.tohoku.meti.go.jp/kikaku/vision/pdf/22chuki_kon3_4-3.pdf
Murasaki
Murasaki

高齢者だけではなく、働いている現役世代も稼げない… それが東北地方だ。

クソニートくん
クソニートくん

うわぁ。。、笑

自治体財政の圧迫が続き、投資不足がさらに深刻化する「縮小スパイラル」が強まっています。

これは、女性にとってもその地域で働くインセンティブがないことを意味します。東北の稼げない職場で働くくらいなら、新幹線ですぐに行ける東京でキラキラしたいのです。

私のブログでは、繰り返し「女性の上昇婚は、遺伝子のテキストに書かれた適応的な行動の一つ」と述べています。
東北の稼げない男に、女性は濡れないのです。

若年女性の流出を食い止めるには

  • 将来に投資して、稼げる産業を増やすこと
  • 東北の男が稼げるようになること
  • (魅力的な)雇用を生み出して、女性にキラキラさせてあげること

が必要でしょう。いずれも時間のかかる、しかし必要な投資です。

次はそんなことお構いなし… どころか、解決する気などさらさら無いのでは?と思えてしまう東北地方の現状について紹介します。

高齢者ファースト 現役世代差別の政策

すでに述べたとおり、人口維持の観点では「如何に若年女性に逃げられないようにするか?」がポイントなのはすでに指摘した通りです。

ですが実態は若年層などお構いなしで、高齢者ファーストを体現したような実態がそこにはあるのです。

Murasaki
Murasaki

ため息が出るような状態だ。
本当にやる気あるのか、と。

クソニートくん
クソニートくん

涙が出ちゃうね。

そしてそれは国政レベルでも、地方自治体レベルでも行われており、もはや諦めているのではないか?という実態がそこにはあるのです。

ここからは、政策レベルで 東北がどのような現状なのかも俯瞰してみようと思います。

悪夢の民主党政権にシバかれたはずなのに、いまだに立憲民主党に投票する東北県民たち

東北の人口減少を語る上で外せないのが、あの忌まわしき東日本大震災でしょう。

福島県沖で発生した大地震により発生した大津波、そして福島第一原子力発電所のメルトダウン… 当然東北地方における経済へのダメージは深刻で、人口流出の大きな原因になった側面は否めません。

Murasaki
Murasaki

これだけの大災害を経験した東北地方だ。
あの日を思い出すと、今でも胸が締め付けられる。

ここでは東日本大震災について詳細は触れませんが、それでもあの日起こったことを思い出すと 胸が締め付けられ苦しくなってきます。

そして、そんな当時日本の政権を運営していたのは民主党(今の立憲民主党 国民民主党)です。

悪夢の民主党政権に関する論評はここでは避けましょう。

とはいえ、誰が政権を担当していても これだけの未曾有の大災害でBESTな行動を起こすことは不可能でしょう。

しかしながら、そんな民主党によって痛い目にあった人が東北にはたくさん存在した… のもまた事実なのではないでしょうか。
にもかかわらず、相変わらず東北県民は立憲民主党に投票し続けているのです。

引用源 : https://news.web.nhk/senkyo/database/shugiin/2024/kaihyomap/?detail=senk#6.46/39.04/140.752

誤解を恐れずに言い切ると、立憲民主党は弱者支援… という名の高齢者ファーストに汗をかき 高齢者票でなんとか組織を繋ぐ組織です。

東北地方の「将来への投資より枯れ木への水やりを支持する県民性」.

そんな県民性が迸るのが、自治体レベルの政策でしょう。

地方自治体レベルでも、高齢者ファースト 現役世代差別のオンパレード

繰り返しますが、東北地方の人口維持の観点で「若年女性が裸足で逃げ出す状況はなんとしても避ける」というのが一丁目一番地の鉄則でしょう。

しかしながら、東北地方の現状を見るとそんなのお構いなしの県民性が至る所で迸っていることに気付かされます。

クソニートくん
クソニートくん

そんなことある?笑

Murasaki
Murasaki

いくつか事例を紹介しよう。

別記事でも紹介したことがありますが、例えば秋田県仙北市では「子育て支援の財源捻出のために、敬老祝金の廃止」が審議されました。

案の定否決でした。

「生きがい踏みにじる」熊谷一夫副議長(70)

80歳の「祝い金」 廃止案なぜ否決? 市長と議会側の真意聞く

地元の老人クラブの関係者などに聞いてみたところ「そこまで削ってしまうとは」「何としても残してほしい」という声が多かった。

80歳の「祝い金」 廃止案なぜ否決? 市長と議会側の真意聞く
80歳の「祝い金」 廃止案なぜ否決? 市長と議会側の真意聞く | 毎日新聞
秋田県仙北市議会は3月、80歳に5000円を支給する敬老祝い金や、消防団員が退職する際に家族に支給してきた慰労金を廃止する条例制定案を反対多数で否決した。財政難に悩む市はこうした予算を少子化対策に充て...

青森県八戸市では、小中学校の修学旅行を旅費高騰のために短縮することを発表しましたが、一方で老人クラブ助成金などで 税金から遊ぶ金を出しているのが現状です。

“旅費高騰”で小中学校の修学旅行を1日短縮へ「全員が参加できる環境作りを」 青森県八戸市(2025年8月28日掲載)|青森放送NEWS NNN
日本テレビのニュースサイト「日テレNEWS NNN」は政治、経済、国際、社会、スポーツ、カルチャー・エンタメ・芸能、ライフなど、ニュース速報のほか天気、地震、津波、台風など防災・気象情報を配信していま...

このような政策を打っているのは東北だけではないのですが、それでも「本当に解決する気あんの…?笑」とため息が出てきます。おそらく解決する気などないのでしょう。

世代間のバランスを欠いた政策運営が地方自治体レベルでも続いており、若い人にとっては迷惑な話でしょう。

このような未来への投資を怠る姿勢は、直接的に市民の生活を脅かすようになるでしょう。

熊の出没増加は人口減少の副作用でもある

高齢者ファースト・現役世代差別の県民性による結果の一例が熊による被害の拡大でしょう。

若い人は東北では将来を描けず、次々と故郷を捨て仙台市や東京などに逃げて行きます。
かろうじて東北で生活している若者も、地域で偉そうにしている高齢者の姿を見たり 修学旅行を減らされたりして、他の地域で生きることを決意するでしょう。

結果として、里山管理すら困難になり 人間の生活圏に熊が堂々と現れるようになったことは、皆様承知の通りだと思います。

Murasaki
Murasaki

熊が出没する地域で子育てなんてできるか?笑

クソニートくん
クソニートくん

絶対に無理でしょ笑

もちろん、熊の出没は複数の要因が絡まり合った結果ではありますが、それでもさらに若い人が流出するアクセルを強く踏む結果になったことは間違い無いでしょう。

東北は終わり。破壊的再構築しか道はないんじゃない???笑

東北地方が抱える少子高齢化・産業衰退・行政構造のゆがみ・熊害増加といった問題は、もはや通常の地域振興策では解決できる段階を超えています。

人口構造は臨界点を越え、担い手は消失し、政策決定も世代バランスを欠いたまま硬直化。産業基盤も弱体化が進み、自然環境すら制御できず、地域社会の基礎条件が崩壊しつつあります。

この状況を反転させるには、“現状の延長線上”での改革ではもはや不可能であり、国主導の破壊的再構築――大胆な統合・再編・移住政策・産業構造の根本転換といった劇的な介入が必要です。

東北の未来を守る唯一の道は、従来の枠組みを一度壊し、新しい形で作り直すことにあると言えるでしょう。

クソニートくん
クソニートくん

そんなことできるの?

Murasaki
Murasaki

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…なんて、そんなこと 元々やる気なんてねーだろ!w

というのが、著者の素直な感想です。

正直に申し上げて、東北のピークは1995年であり、すでに30年が経過しているのにご覧の有様なので「最早解決なんてできないんじゃない?笑」「ってか解決する気なんてないんでしょ?笑」と冷めた目で見ています。

いまだに老人クラブに助成金をつけて遊んでいたり、将来への投資を怠って 地方交付税交付金の厄介になったままであったり…

どうせ解決する気はなさそうなので、一度少子高齢化の地獄を味わってケツに火がついてから頑張ればいいのではないでしょうか。

その結果東北が死臭まみれの地獄になったとしても、もちろん私の力ではどうしようもないですし、東北の地獄を見て他の地域も頑張ればいいのではないでしょうか。

それがベストだとはとても思えませんが、東北は地獄になるだろうな〜と感想を述べて この記事を終わりにします。

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