2017年の研究を紹介します。野菜を毎日追加で2カップほど多く摂取したグループは、そうでないグループと比較して2週間で活力、充実感、意欲が増加し、心理的幸福感が改善することがわかりました。
Only participants in the FVI condition showed improvements to their psychological well-being with increases in vitality, flourishing, and motivation across the 14-days relative to the other groups.
Let them eat fruit! The effect of fruit and vegetable consumption on psychological well-being in young adults: A randomized controlled trial
ちなみに1食とは栄養学の単位で、だいたい野菜をギュッとして拳一個分のサイズだと理解していただければOKです。
Well-being(ウェルビーイング)とは、Well(よい)とBeing(状態)が組み合わさった言葉で、「よく在る」「よく居る」状態、心身ともに満たされた状態を表す概念です。
なんと、野菜を食べるだけで あなたの肉体的な満足度も精神的な満足度も上昇した状態になります。
研究によると、野菜を2週間いつもより多めに食べるだけで
- 毎日の疲れ 活力が8.7% 改善
- well-beingが10.5%改善
- ポジティブな行動(思うだけではなく、実際に行動する)が18.4%増加
といった改善が確認されています。

研究者はこれらの改善がなされた理由として
「野菜の抗酸化作用が良い影響をもたらしているかもしれない」
と主張していますが、それらについてはさらなる研究が必要であるとしています。
この研究は、野菜の摂取と精神的な変化について調べた最初の研究で 研究者らは
「高品質の野菜と果物と幸福の因果関係の初期検証を実現し、大規模な介入研究を実施することが正当化される結果だ」
と言っています。