【論文】ADHD特有の注意力散漫や衝動性は、食糧採取に役立った可能性がある

2024年 ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)の研究を紹介します。ADHD特有の注意力散漫や衝動性は、食糧採取に役立った可能性があることが示唆されました。

研究ではアメリカ在住の成人457名(平均年齢45.6歳、男性232名、女性217名、その他8名)を被験者とし、茂みの中からできるだけ多くのベリーを収穫するゲームに取り組んでもらいました。

Biological Sciences, the group suggests such individuals may have helped their groups by venturing beyond established boundaries, leading to the discovery of new game to hunt or plants to eat.

ADHD linked with proclivity to explore: Research suggests it may have helped early hunter–gatherer groups

ゲーム内では、道の左右に並んだ茂みの各ポイントにカーソルを合わせると収穫でき、採集を続けるごとにその茂みから得られるベリーの数は減っていきます。

被験者は同じ茂みで限界まで採集を続けることもできますし、新しいポイントに自由に移動することもできます。

新しいポイントではまた勢いよくベリーが取れ始めます。

同時に、被験者にはADHDスコアを測定するテストも受けてもらい、206名がADHD被験者として選ばれました。

結果として、ADHDの人は同じポイントに留まっている時間が短く 結果として多くのベリーを収穫ていることを発見しました。

遺伝的な疾患であるADHDの人は、確立された境界線を越えて冒険することで狩猟する新しい獲物や食べる植物を発見し、集団を助けた可能性を示唆しています。

タイトルとURLをコピーしました