2016年の研究を紹介します。精子の量は睡眠時間と関連があり 7~7.5時間をピークに逆U字型を描くことがわかりました。
There was a substantial inverse U-shaped association between sleep duration and two semen parameters (semen volume and total sperm number), with 7.0-7.5 h/day of sleep showing highest parameters.
Inverse U-shaped Association between Sleep Duration and Semen Quality: Longitudinal Observational Study (MARHCS) in Chongqing, China
研究では中国重慶市の男子大学生を対象としたコホートを作成しました。
2013年に796名の被験者を募集し、2014年に656名(82.4%)を追跡調査し、毎回精液と末梢血を採取し、精液の質と生殖ホルモンを測定しました。
結果として、7~7.5時間程度が精液量のピークである一方
- 睡眠時間が9.0時間を超えると、精液量は21.5%(95%信頼区間9.2、32.2)減少し、総精子数は39.4%(23.3、52.1)減少
- 睡眠時間が6.5時間以下では、精液量は4.6%(-10.5、22.3)減少し、総精子数は25.7%(-1.2、60.1)減少
という結果でした。
また、睡眠時間と生殖ホルモンの相関は観られないとのことでした。