2015年の研究を紹介します。イジメっ子であることは統計的にも交際や性的な機会の独立した予測因子であり、イジメは進化的適応の一側面であることが部分的に支持されました。
The data for sexual behavior more clearly supported our hypothesis that bullying behavior predicts an increase in sexual opportunities even when accounting for age, sex, and self-reports of attractiveness, likeability, and peer victimization
Adolescent Bullying, Dating, and Mating: Testing an Evolutionary Hypothesis
■ 調査方法 2つの独立したサンプルで調査を実施。
- サンプル1: 334人の思春期の若者
- サンプル2: 144人の大学生
■ 衝撃の結果
- デート行動: いじめの加害頻度は、デート行動の多さを部分的に予測した。(被害経験は関係なし)
- 性的機会(Mating): こちらはより明確な結果が出た。いじめの加害行動は、性的な機会(セックスの経験やパートナー数)の増加を有意に予測した。
- 「強者の特権」: この傾向は、年齢、性別、さらには自己申告による「魅力度」「好感度」「被害経験」といった他の要因を考慮(統計的にコントロール)しても変わらなかった。つまり、「ただ単にイケメンだからモテた」わけではなく、「いじめという行動そのもの」が性的チャンスを引き寄せていた。

■ 結論 研究チームは、これらの結果は「いじめの加害行動が、少なくとも部分的には進化的に適応的な行動である」という仮説と一致している、と結論付けているよ。