【論文】糖質制限ダイエットは短期的には効果があるが長期的には他のダイエット法と体重減少効果は変わらない

2003年の研究を紹介します。糖質制限ダイエットは短期的な効果を得る際は有効な選択肢になりうる一方、長期的には他のダイエット法と有意差がないことが判明しました。

Subjects on the low-carbohydrate diet had lost more weight than subjects on the conventional diet at 3 months (mean [+/-SD], -6.8+/-5.0 vs. -2.7+/-3.7 percent of body weight; P=0.001) and 6 months (-7.0+/-6.5 vs. -3.2+/-5.6 percent of body weight, P=0.02), but the difference at 12 months was not significant (-4.4+/-6.7 vs. -2.5+/-6.3 percent of body weight, P=0.26).

A randomized trial of a low-carbohydrate diet for obesity

実験では 63人の肥満男女を対象に
①低炭水化物、高タンパク質、高脂肪食
②低カロリー、高炭水化物、低脂肪食(従来型)
のいずれかに無作為に割り付け、1年間の多施設共同対照試験を実施することで調べられました。

また、ほとんどのダイエッターが行っているアプローチを再現するため、専門家との接触は最小限にとどめました。

他に得られた結果として、3ヵ月後、総コレステロール濃度および低比重リポ蛋白コレステロール濃度には両群間に有意差はみられませんでした。

高比重リポ蛋白コレステロール濃度の上昇とトリグリセリド濃度の低下は、試験のほとんどの期間を通じて、低炭水化物食を摂取した被験者の方が従来食を摂取した被験者よりも大きいことが判明しました。
両食とも拡張期血圧と経口ブドウ糖負荷に対するインスリン反応を有意に低下させました。

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