【論文】医療負担を増やすと医療に対する需要が下がる

1993年の論文を紹介します。この研究は、1971年~1986年に行われた「ランド医療保険実験」の結果を解析したもので、医療を受ける人の窓口負担を増やした場合どうなるかを調べたランダム比較実験です。

結論として、医療の窓口負担を増やすと医療の需要が低下すると言うものでした。

Averaged across all levels of coinsurance, participants (including both adults and children) with cost sharing made one to two fewer physician visits annually and had 20 percent fewer hospitalizations than those with free care.

The Health Insurance Experiment

この実験ではアメリカの6市に住む2750世帯を対象に行われ、医療費の自己負担割が受療行動にどのような影響を与えるのかを実証的に調べたはじめての研究です。

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