2014年の研究を紹介します。同じ人物の顔であっても、写真が違うだけで第一印象は大きく変わり、そのばらつきは人と人の違いより大きいことすらあることを発見しました。
Here we show that images of the same individual can lead to different impressions, with within-individual image variance comparable to or exceeding between-individuals variance for a variety of social judgments (Experiment 1)
Misleading first impressions: Different for different facial images of the same person.
特に、魅力的なプロフィール写真の特徴は おおむね以下の特徴がありました。
- 目を隠さない：
髪や太陽光で目が隠れてしまうのはNG 特に、サングラスをかけた場合の魅力度低下は大きかった。 - アゴのラインを強調する：
アゴの下に影がクッキリと見えているとき、魅力度、能力度、自信度のすべてのスコアが上がった。 - 歯を見せて微笑む：
少し歯を見せるだけで、一気に魅力度、能力度、自信度のすべてがアップする。また、大笑いすると魅力度は大幅に上がるものの、能力度と自信度が低下する。 - 衣装はフォーマルに：
ダークカラーのスーツに明るい色のボタンダウンシャツの組み合わせが最も評価が高かった。 - 写すのは頭から肩まで：
顔のアップや全身を写した写真は、魅力度、能力度、自信度のすべてのスコアが下がることがわかった。ベストは頭から顔までの範囲で、腰から下が写るのは良くない。 - 背景は明るく：
ダークな背景よりも明るめのほうが魅力度は上がり、とくにオレンジの背景は評価が高かった。 - 軽く目を細める：
軽く目を細めると、自信があるように見え リラックスした印象を与えられる。
また、マッチングアプリ用の写真なのか 政治キャンペーン用の写真なのかで、魅力的に見せるための要素が異なることもわかりました。