2011年の研究を紹介します。好意の不確実性は恋愛における魅力を劇的に高める可能性があります。
Participants in the uncertain condition were most attracted to the men-even more attracted than were participants who were told that the men liked them a lot.
“He loves me, he loves me not . . . “: uncertainty can increase romantic attraction

これまでの社会心理学では、「人は自分を好きになってくれる人を好きになる(好意の返報性の原則)」というルールが常識とされてきました。
この研究は、その常識に対して「不確実性がもたらす快楽」という新たな視点から切り込み、条件を絞って検証を行ったものです。
女子大学生の参加者たちに、事前に自分のプロフィールを見たという4人の男子大学生のFacebookプロフィールを見せ、男性側からの評価として以下の3つの条件のいずれかを伝えました。
- (a)好意が大: あなたのことを「すごく気に入っている」
- (b)好意が平均: あなたのことを「平均的な好意で見ている」
- (c)不確実(Uncertain): あなたのことを「すごく気に入っている」か「平均的」のどちらかである(詳細は不明)
このとき、女性はどの男性に最も惹かれたかを調査しました。
結果として、従来の「好意の返報性」は再現されたものの、「好意の不確実性」は更に女性から高評価を勝ち取ることが判明しました。
- 返報性の証明: 「a(好意が大)」と「b(好意が平均)」の2つの条件を比較した場合、参加者は自分を「すごく気に入っている」と答えた男性により強く惹かれ、従来の「返報性の原則」通りの結果となりました。
- 不確実性の勝利: しかし、「c(不確実)」な条件に置かれた参加者は、その男性たちに対して最も強い魅力を感じました。その好意の強さは、自分を確実に好きだと分かっている「a(好意が大)」のグループよりも高かったのです。
不確実な状況に置かれた参加者は、その男性たちのことを「最も頻繁に考えていた」と報告しており、この「相手について考える頻度の増加」が、結果として相手へのロマンチックな魅力をブーストさせていたことが分かりました。